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(モナコ、モンテカルロ)
今週開催されているモンテカルロ・マスターズにトップシードで出場しているR・フェデラー(スイス)が、男子テニス協会(ATP)会長のエティエンヌ・ド・ヴィリエ氏が考えている2009年からのツアー・スケジュールの変更計画に難色を示している。フェデラーは、会長は十分にトップ選手の意見を受け入れていないと批判的な態度を見せている。
「選手達はことの進め方について極めて遺憾に思っている。先月マイアミで行われた会合も、本当にがっかりさせられるものだった。このような大切な決断を下すには、もっと時間を掛けて慎重になるべきだ。コートに立ってプレーするのは我々選手なのに、選手の意向が全く取り入れられていない。」と、かなりのご立腹の様子。
ド・ヴィリエ氏の計画によると、2009年からはモンテカルロとハンブルグのクレーの2大会をマスターズ・シリーズから降格し、一方で上海で1大会が新たに開催され、現在9大会あるマスターズ・シリーズが8大会に減る。その変更を含む新スケジュールを、今月末までに決めようと急ぐATPに対し、フェデラーは疑問を抱く。
「あまりにも早く事が進みすぎだ。会長とは何度も話し合いをしたけど、彼はただ聞くだけで結局彼の考えでしか物事が動いていない。前任のマーク・マイル氏は、ほとんど何もしてくれなかったけど、今回のド・ヴィリエ氏はやり過ぎさ。」と、王者フェデラーは切実に語る。
その「やり過ぎ」批判を象徴するのが、同会長の肝いりで今年から導入され、そして会長本人の采配のまずさがゆえに廃止となったラウンドロビン形式。ラスベガスで行われた大会では、J・ブレーク(アメリカ)がラウンドロビンで敗退したにもかかわらず、彼はルールを曲げてブレークの準々決勝進出を告げてしまった。その一件は猛烈な批判を浴び、3週間も経たないうちに、そのラウンドロビン形式は廃止に決まった。
現在ランキング4位のN・ダビデンコ(ロシア)も「彼はいつも“信用して任せてくれ”と言う。彼が求めているのは、”勝手にやらせてくれ”ということなんだ。」と会長に対して厳しい見方をしている。
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