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(アメリカ、ワシントン)
8つのグランドスラムタイトルを持つ往年の名選手J・コナーズ(アメリカ)にとって、A・ロディック(アメリカ)を再び世界1位にすることは、周囲が思うほど難しいことでないのかも知れない。数年前、世界のトップに君臨していたロディックだが、今はランキングもトップ10圏外に落ち、フェデラーとナダルの影に隠れその存在感は年々薄くなる一方だ。一部メディアからは、ロディックのプレースタイルは古いとバッシングを受ける始末。しかし先月コナーズをコーチに迎え入れてからというもの、いきなりツアー優勝を果たすなど、ここに来てスランプ脱出を強く印象付けている。
コナーズはロディックに必要なのは「自信を取り戻すことだけ」と言い切る。「全てのアスリートに共通して言えることなのだけれど、ある程度成功体験をすると、その後必ず上手く行かなくなるときが来るものなんだ。大事なことは、いかに『自信』を取り戻して、これまで進んできた上昇街道に再び乗るかってこと。」コーチ就任からわずか1ヶ月足らずで、コナーズはロディックに『自信』を取り戻させることに成功したようだ。
「彼(ロディック)は本当に熱いやつなのさ。それでいて人の話にきちんと耳を傾け、すごいスピードでものごとを吸収していく。運だけで彼の今いるレベルまで行くことなんて不可能で、彼はすでに150マイルのサービスとパワーと独自のプレースタイルをしっかり持っている。だから僕はそれらについていちいち指導するなんてことはしない。重要なのはいかに『自信』を取り戻すさせるかってことだけなんだ。」コナーズの言葉には説得力がある。
気の早い米国メディアは『コナーズマジック』と呼び始めているが、当のコナーズは「僕のことなんてどうでも良い。大事なことは彼(ロディック)を世界ナンバー1にするってことだけなんだ。僕がグランドスラム優勝で感じたスリルとか高揚感を彼にも感じさせてあげたいんだ。」と気にも留めない。
来週スタートするUSオープンで、ロディックはどんな活躍を見せてくれるのか注目が集まる。
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