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(イギリス、ロンドン)
ウィンブルドン大会5日目、シングルス3回戦に登場した第18シードの杉山 愛は、1997年の覇者で今大会第12シードのM・ヒンギス(スイス)と対戦。試合はフルセットにもつれ込む大接戦となったが、杉山が7-5, 3-6, 6-4で勝利し、見事4回戦進出を決めた。
試合は開始直後から次第に神経戦となった。さまざまなショットを織り交ぜるヒンギスに対し、杉山も豊富な経験に基づく判断の冴えで向かい打った。ファイナルセットでは長いラリーが続き、20回を超えることもあった。そしてヒンギスは第3セットで3-0とリードし、そこで安心してしまったようだ。最後まで粘りを絶やさない杉山がその後反撃に出て勝利をものにした。
ヒンギスは、「愛(杉山)は特に芝ではタフな相手。勿論もっと勝ち進みたかったけど、愛はすばらしいプレーを展開したわ。第3セットでは流れがこっちにあったけど、それをものにできなかった。正直言って自分でもなぜ?という感じだけど、集中力を失ったのね。」と肩を落としていた。また「1回戦、2回戦を簡単に勝利したことで、周囲は私が簡単に勝ち上がっていくだろうと話していた。でも私は今日の愛との試合がとても重要でキーになるだろうと思っていた。彼女(杉山)は長い間ツアーで活躍してきただけあって、素晴らしいプレーヤーでファイターだから。とにかく今日は彼女のバックハンドが素晴らしかった。あれが致命的だったわね。」と杉山のプレーを称えていた。
これにより両者の通算対戦成績は杉山の2勝6敗となった。4回戦では、この日第31シードのG・ドゥルコ(アルゼンチン)をフルセットの末破ったS・ブレモン(フランス)と対戦する。
第3シードのJ・エナン(ベルギー)=アルデンヌも勝ち進んだ。エナン=アルデンヌは先日の全仏オープンで全試合ストレート勝ちで優勝しており、今大会でもこれまでセットを落としていない。この日エナン=アルデンヌは10代のA・チャクエタゼ(ロシア)と対戦、6-2, 6-3のわずか66分で下し、4回戦に駒を進めた。エナン=アルデンヌは、「全仏、ウィンブルドンと1ヶ月にグランドスラム大会が2大会あると、精神的にも身体的にも厳しいわ。」と漏らした。「全仏オープンでは全試合でストレート勝ちを収めたものの、それから2週間経って再び同じ緊張感を味わうのは、精神的・感情的にきついわね。でも今は好調だし、一戦一戦大切に行くつもりよ。」
これまでエナン=アルデンヌは、ウィンブルドン以外の全てのグランドスラムタイトルを手にしている。4回戦では、K・シュレボトニック(スロベニア)を6-4, 7-6(7-2)で下した第15シードD・ハンチュコバ(スロバキア)との対戦となる。
また第2シードのK・クレイステルス(ベルギー)はこの日鄭潔(中国)と対戦し、6-3, 6-2で勝利し、こちらもベスト16進出を決めた。クレイステルスは2回戦でV・クツゾバがウィルス性の感染症で棄権しての3回戦だった。
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