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(日本、東京)
土曜日、有明テニスの森公園でフェドカップ・ワールドグループ2の1回戦-日本対スイス戦が行われ、日本のエース杉山 愛と中村 藍子がともに勝利し、初日を終えたところで2勝0敗とリードした。
植田監督が「鍵になる」と語っていた第1試合で、中村が世界ランキング233位のT・バシンスキー(スイス)を6-2, 3-6, 6-1で下して勝利。バシンスキーハはジュニアながら今季7万5千ドルの大会で優勝を上げるなど成長株で、同63位の中村にとっては格下ではあったが決して楽な相手とはいえなかった。
試合は、序盤、相手サーブの不調から中村が一気に攻勢に出て5ゲームを連取し第1セットを先取する。しかし第2セットに入るとバシンスキーがループボールを巧みに使い反撃に転じセットオールに持ち込む。勝負のかかったファイナルセット、「攻め込まれている相手の武器をつぶしにいった」と気持ちを切り替えた中村が相手に1ゲームしか与えない怒涛の攻めを見せ接戦をものにした。
試合後の会見で中村は、「第1試合だったのでとても緊張したが、(試合に勝てたことで)チームも良いスタートが切れた。昨年は失うものが無いチャレンジャーとして臨んだが、今年は勝利を期待されたので、とにかくチームのために頑張った。」とコメント。一方、敗れたバシンスキーは、「第1セットはラリーが短くなってしまったが、第2セット以降は自分のペースに持っていけるよう頑張った。第3セットでラッキーポイントが相手に行ってしまい、そこで試合全体の流れが変わっってしまった。」と試合を振り返っていた。
中村の勝利で波に乗る日本は、第2試合でエース杉山が登場し、S・フェーゲレを 6-2, 4-6, 6-1 のフルセットで下した。
この試合、杉山は第1セットを簡単に先取するも、第2セット以降はフェーゲレののショットが冴えわたり逆に守勢に回ってしまう。しかしそこは経験に勝る杉山だけに、相手のハードヒットをうまくかわし何とか勝利をものにした。勝利インタビューで杉山は、「(試合内容に)納得がいかない。しかし勝利という結果は良かった。チームの皆が盛り上げてくれたおかげだと思う。痛めた左もものせいで100%動けず苛立ちも募った。明日の試合の出場は慎重に考えたい。今日は全体的にプレーがしっくりいかず、第1セットは悪いなりに取れたが、第2セット以降は自分の悪い面が出てしまった。第3セット以降は、悪いなりにそれを受け止めて、自分に出来るプレーをしたのが良かったと思う。」と語った。2日目の試合の出場については、「別の選手が出たほうがいい。」と、出場取りやめをほのめかした。
M・ヒンギス(スイス)(国内の規定で参加不可)、P・シュニーダー(スイス)(スケジュールの都合で参加見合わせ)といったトップ選手を欠くスイスだが、バシンスキー、フェーゲレらの将来有望なジュニア勢が相手なだけに、日本は2勝とリードしているものの気を抜くことは出来なそうだ。
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