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シャラポワ、2年連続のベスト4敗退。 |
画像提供:Getty/AFLO |
(オーストラリア、メルボルン)
全豪オープンテニス大会11日目の木曜日、女子シングルス準決勝が行われ、今大会第4シードのM・シャラポワ(ロシア)と第8シードのJ・エナン=アルデンヌ(ベルギー)が対戦した。試合はフルセットの接戦となり、2度目の全豪タイトルを狙うエナン=アルデンヌが4-6, 6-1, 6-4の逆転でシャラポワを下し、2年ぶりの決勝進出を決めた。
昨年ベスト4のシャラポワと一昨年の覇者エナン=アルデンヌの試合は、序盤から予想通りの激戦となった。共に守りには定評があるだけに、どれだけ攻撃で相手のディフェンスを切り崩せるかが勝負のポイントとなっていたが、第1セットで主導権を握ったのはシャラポワだった。一進一退の攻防が続く中、終盤エナン=アルデンヌが守勢に回った僅かな隙を逃さず第1セット奪取に成功する。しかし第2セットに入ると一転して、エナン=アルデンヌが怒涛の攻勢で試合の流れを引き戻す。エナン=アルデンヌは、ドロップショットと強打を織り交ぜたプレーでシャラポワを翻弄し、4つのサービスブレイクを奪って一方的にセットを奪い返す。
そして勝負のかかった最終セット、意地と意地がぶつかり合い手に汗握る展開となるが、第8ゲームでエナン=アルデンヌがシャラポワのサービスをブレイクするのに成功すると5-2と大きくリードを奪い試合を決めにかかる。その後シャラポワもブレイクバックをして必死に食い下がるものの時既に遅し。最後はエナン=アルデンヌのバックハンドが決まり2時間26分の熱戦に終止符を打った。
勝利したエナン=アルデンヌは、2004年に優勝して以来となる、自身2度目の全豪オープン決勝進出。決勝の対戦相手は、K・クレイステルス(ベルギー)とA・モレスモ(フランス)の勝者となる。
(2006年1月26日)