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(オーストラリア、メルボルン)
全豪オープン大会4日目の木曜日、1995年の覇者である第5シードのM・ピアース(フランス)が2回戦に登場したが、世界ランキング42位のI・ベネソバ(チェコ共和国)に3-6, 5-7で敗れ、今大会最大のシードダウン選手となってしまった。ピアースはこの試合に勝てば、3回戦でM・ヒンギス(スイス)との再戦となっていただけに、心残りな敗戦となった。
ピアースは第2セットで2本のセットポイントがあったにもかかわらず、それを取りきれずに、実に41本ものエラーを犯して自滅してしまった。ピアースは相手の堅実なプレーを称えつつも、「相手に好きにプレーさせるチャンスを与えていたわけじゃないけど、41本もミスすれば、勝つのが難しいのは当然ね。」と、自らの手で落とした試合を振り返った。
勝利したベネソバは、「今日の勝利は人生で最高の勝利だわ。特にグランドスラムで結果を出せたのが大きいわ。私にとって、最高の大会になったわ。本当に嬉しい。」と喜びを爆発させた。
この結果、ピアースに勝利したベネソバは3回戦で、『スイス・ミス』を異名を持つM・ヒンギスと対戦することになった。ヒンギスは6-1, 6-1でE・ライネを圧倒しての勝ち上がり。「今日は特に終盤に向かって、リラックスできて良いショットが打てたし、リスクを負ったプレーも功を奏した。」と満足気に語るヒンギス。元女王の快進撃はどこまで続くのだろうか。
その他の試合では、第2シードのK・クレイステルス(ベルギー)が6-4, 6-2で予選上がりのM・ユアンを下して3回戦進出を決めた。次の試合では、第27シードのM・バルトリ(フランス)を6-4, 3-6, 6-3のフルセットで下したR・ビンチ(イタリア)と対戦する。
大会前に臀部を痛めていたクレイステルスだが、今度は腰を痛めたようで、「お尻の調子は良くなってきたわ。でも、腰の具合が良くないの。シドニーでの怪我はハッキリしたものではなくて、炎症が起きているわけではないようなのが唯一の救いね。今は腰の痛みに苦しんでいるの。」と語り、不安を口にしていた。
また、第3シードのA・モレスモ(フランス)が同胞のE・ロワ(フランス)に勝利。3回戦で第32シードのS・ミルザ(インド)を下したM・クライチェック(オランダ)と顔を合わせる。その他、3回戦に駒を進めたシード選手は、第16シードのN・バイディソバ(チェコ共和国)、第20シードのF・ペネッタ(イタリア)、第7シードのP・シュニーダー(スイス)、第12シードのA・ミスキナ(ロシア)となっている。
一方、シード選手で敗退したのは、第19シードのD・サフィーナ(ロシア)、第21シードのA・イバノビッチ(セルビア・モンテネグロ)、第31シードのG・ドゥルコ(アルゼンチン)となっている。
今大会では女子シングルスに17人のアジア勢が出場していたが、2回戦を突破したのはこの日の第1試合で格上のG・ドゥルコをストレートで下した中村 藍子(日本)のみとなった。中村はこれが四大大会で初の3回戦進出となる。
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