錦織圭が期待、坂本怜に「可能性」

男子テニスで世界ランク１０６位の錦織圭は８日に行われたエキシビションマッチ「ドリームテニスARIAKE」に登場。イベント後の会見で錦織は、若手選手である１８歳の坂本怜に期待を寄せた。

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『日本のためにテニスでドリームを！』を掲げるドリームテニスARIAKEは、今回が２０１８年以来６年ぶり９度目の開催。有明コロシアムで行われるのは７年ぶりとなる。今回のイベントの収益の一部は、日本テニス協会の能登地震震災復興支援事業に寄附される。

同イベントには錦織の他に、世界ランク８４位のダニエル太郎や、車いすテニスで世界ランク１位の小田凱人、元世界ランク１位の国枝慎吾らも登場。シングルスやダブルスのエキシビションマッチを行い満員となった有明コロシアムを沸かせた。

イベント終了後、錦織は会見に登場。同じくイベントに参加し、先月から今月にかけて行われた四日市チャレンジャー（日本/四日市、ハード、ATPチャレンジャー）で、日本人選手としては錦織に次ぐ史上２番目の若さでATPチャレンジャー大会の優勝者となった坂本について言及した。

「彼は日本人にしては珍しく体格に恵まれていて、ちょっと細身ではありますけど、やっぱり背が高い分サーブだったり、フォアハンドの力強さだったり、そこらへんは今までの、僕とか西岡君（西岡良仁）とか慎太郎（望月慎太郎）とかとまた違ったテニスを持っていて、そこの面白さというか、可能性があると思います」

「背が１８５から１９０あるのが正直理想だと思うので（坂本は１９３cm）、それに加えて彼の良い才能が備わっているという部分ではものすごくチャンスではないかなと思います」

「今回チャレンジャーで優勝して、１つ目の転機が彼の中では来たのかなと思います。ここから自信を持ってどれだけプレーしてくれるかは彼自身の戦いなので何とも言えないですけど、いつ１００位以内とかに入ってきてもおかしくないと思います」

「僕も（１８歳の時は）体が弱かったですし、トレーニングが足りていなくて才能だけでやっていたので（笑）そこらへんは彼にきっちりやってもらいたいなと思います」

１８歳１ヵ月のときにデルレイビーチ国際（アメリカ/デルレイビーチ、ハード、ATP250）でツアー大会を制覇している錦織は最後に「僕は１８で（ATP）２５０を取っているので、そこはちょっとまだまだだなと感じますけど（笑）でも十分、今回チャレンジャーで優勝したのはみんなびっくりしています。西岡君もそうですし、みんなで喜びを分かち合ったので、すごく嬉しいニュースだとみんなで感じていました」と笑顔でコメントした。

錦織は今後、今月３０日に開幕する中国銀行・香港・テニスオープン（香港/香港、ハード、ATP250）に出場し２０２５年シーズンを開始させ、その後、来年１月１２日に開幕するテニスの全豪オープン（オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム）に出場する予定。


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