テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は日本時間4日(現地3日)に男子シングルス準々決勝が行われ、第4シードのA・ズベレフ(ドイツ)は第12シードのT・フリッツ(アメリカ)に6-7 (2-7), 6-3, 4-6, 6-7 (3-7)で敗れ準々決勝敗退となり、ベスト4進出を逃した。
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27歳で世界ランク4位のズベレフは四大大会で2度の準優勝を経験。悲願のグランドスラム初タイトルを目指し準々決勝に駒を進めた。
世界ランク12位のフリッツとの顔合わせとなった準々決勝、第1セットをタイブレークの末に落としたズベレフだったが、第2セットは終盤でブレークを果たし1セットオールに追いつく。
しかし第3セットは両者1度ずつブレークを奪い合い迎えた第10ゲームで2度目のブレークを許し、セットを落とす。後がなくなったズベレフだったが第4セットではフリッツからブレークポイントを握ることができず。サービスゲームはキープしタイブレークまで持ち込んだが、最後は自身のフォアハンドがアウトとなり力尽きた。
試合後の会見でズベレフは自らのプレーに失望感をあらわにした。
「ひどいプレーだった。サーブとリターンはまあまあだったけど、ベースラインから本当にひどいプレーだった」
「ツアーに出てからこんなにひどいバックハンドを打った記憶がない。コートの真ん中からペースもなくネット下段にミスしていた。ひどい。本当にひどいプレーだった」
「フォアハンドとサーブはまあまあだった。でも一番信頼できるショット、僕が最も得意とするショット、普段は午前3時に起こされてもミスしないショットが、今日はまったくできなかった。言葉がないよ」
「(試合後)久しぶりに一番怒っていると思う」
若手時代からグランドスラムでいつかは優勝する選手と言われてきたズベレフ。今大会は世界ランク2位のN・ジョコビッチ(セルビア)や同3位のC・アルカラス(スペイン)が早期敗退しており、チャンスも大きかっただけに落胆や自らに対する怒りも大きいようだ。果たしてズベレフは今後のグランドスラムで優勝を飾ることができるか、注目される。
一方、四大大会で初の4強入りを果たしたフリッツは準決勝で第20シードのF・ティアフォー(アメリカ)と対戦する。
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