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Vol.4上級者への道 ボレー編 上巻

前提の技術 グリップ
まずはいつものように、ボレーでのあらゆる場面に共通して必要になる「前提の技術」について解説していく。まず初めは、グリップに関して考えてみよう。

上を目指すならコンチネンタルで決まり

ボレーでは、グリップチェンジせずにフォアもバックも打ち分けられるグリップが理想であり、それはつまり「コンチネンタル・グリップ」(写真下中参照)ということになる。もちろん、他のグリップでボレーできないということはないが、上級者を目指すなら「コンチネンタルで決まり」と考えたい。


グリップ
上左●フォアボレーの場合も、バックほどではないが、ある程度ラケットを立てる必要がある。また手首を少し甲側に曲げて、打点を右肩よりも前にとるようにしたい(バックでは右肩に対してそれほど前にならない)。身体の向きも、バックに比べれば前向きになる。
上中●これが、いわゆる「コンチネンタル・グリップ」の握り方。グリップに関しては「厚い」、「薄い」という表現をすることが多いが、その意味では「もっとも薄い」グリップである。この握りであれば、左右の写真のようにグリップ・チェンジ(握り変え)をすることなく、フォア・バック両方に対応することができる。
上右●バックボレーのインパクトの瞬間は、このような形になる。打点はあまり前ではなく、ある程度ラケットを「立てた」(腕とラケットに角度をつけた)状態になっていることが重要で、テイクバック時からこの形を作り、スウィング中つねに手首の角度を保つようにしたい。

コンチネンタルの場合、ラケットの支えの強さという意味でベストとは言えないが、アンダースピンをかけやすいという利点もあり、腕力のあまりない人でも、慣れさえすれば、それほど習得はむずかしくない。 初心者のうちはやや厚めの握りでも良いが、上達するにつれて徐々に薄くしていくことを心がけよう。

また、バックボレーを両手で打つ人は、右手(利き手)は多少フォア側に厚くても良い。そのまま右手を握り変えずに左手を添えてバックボレーが打てるので、 実質的にグリップチェンジなしでフォア、バックの打ち分けができ、女性にはお勧めと言える。

T.デントのフォアボレー
コンチネンタル・グリップで打ったフォアボレーの例(サーブ&ボレーでのファーストボレー)。薄いグリップで打つために、インパクトまでは身体をある程度横向きにした状態を保ち、ボールをよく引きつけてとらえている。打点が前になりすぎると、面が上を向きやすく、アウトの危険性が増えるので注意が必要だ。ただし、後ろすぎてもボールに負けてしまうので、もっともフィーリングの良い打点を自分で探していこう。
G.ルゼッドスキの上から見たバックボレー
コンチネンタル・グリップで打ったバックボレーの例。バックの場合は、フォアよりも身体の横向きが強くなり、打点は左肩(右利きの場合は右肩)の位置とほぼ同じか、少し前ぐらいになる。打点が遅れてしまうと、フォアの場合よりもかなり苦しくなるので、その点には十分注意し、身体の前面に壁を作って弾き返すような意識を持ちたい。また、打点が身体に(横方向に)近づきすぎると苦しくなるので、適度な距離をとることを意識しよう。


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(テニスジャーナル 2003年8月号)
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