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日本 敗戦の要因は?ぶっつけ本番?

杉山愛
杉山愛監督
画像提供: ゲッティイメージズ
女子テニスの国別対抗戦ビリー・ジーン・キング・カップ by ゲインブリッジ ファイナル予選「日本vsイタリア」(イタリア/ベッレトリ、屋外クレー)は10日と11日に行われ、日本は1勝3敗で敗れ予選敗退となった。この記事では日本の敗因を探る。

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同大会は14ヵ国が予選に出場し、シングルス4試合とダブルス1試合で競われ、先に3勝した方が勝利となる。

4月に行われるファイナル予選に勝利した7ヵ国は9月に行われるファイナルに進出。ファイナルは昨年同様中国の深センで開催予定で、中国は開催国枠で出場する。なお、ファイナル予選で敗れた7ヵ国は11月に開催されるプレーオフに回ることとなる。

杉山愛監督率いる日本は8強入りをかけ、今回のファイナル予選で大会2連覇中の女王イタリアに挑んだ。

10日に行われた第1試合のシングルスには日本のエースで世界ランク84位の内島萌夏が登場。イタリアの2番手で同42位のE・コチャレット(イタリア)と対戦したが、内島は5-7, 2-6のストレートで敗れ、日本は先行を許す。

さらに、第2試合のシングルスでは世界ランク133位の坂詰姫野が相手のエースで同8位のJ・パオリーニ(イタリア)に挑むも3-6, 1-6でストレート負け。日本は0勝2敗で1日目を終えた。

そして11日、後がない日本は第3試合のダブルスに青山修子/ 穂積絵莉組を投入。しかし、S・エラーニ(イタリア)/ パオリーニ組に2-6, 5-7のストレートで敗れ、日本の敗退が決まった。

第4試合では当初、内島とパオリーニが対戦予定だったが、両国ともにメンバーを変更。坂詰と世界ランク163位のL・ブロンゼッティ(イタリア)が顔を合わせ、坂詰が7-6 (7-4), 6-2で勝利し日本は一矢報いたが、全体としては1勝3敗で予選敗退となった。

敗れた日本だが、その敗因はどこにあっただろうか。

世界ランキング上でも、近年の実績でもイタリアが格上だったことは言うまでもない。地力の差で敗れたと言ってしまえばそれまでだ。

しかし、かねてより杉山監督が世界一を目指すと公言している以上、日本はイタリアのような強豪国をどのようにして破るかを考えなくてはならない。

そのうえで、今回の敗因は準備段階にあったように思う。

相手のホームで行われた今回の一戦は、クレーコートで実施された。

相手のエースであるパオリーニはクレーコートを得意としており、BNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、WTA1000)で優勝、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で準優勝した実績がある。

2番手のコチャレットも、ツアー初優勝をクレーコートの大会で飾っており、四大大会では最高成績となる16強を全仏オープンで記録するなど、クレーコートでの実績がある。

さらに、ダブルス世界ランク3位のエラーニとパオリーニのペアは、2024年のパリオリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)で金メダルを獲得しており、昨年はBNLイタリア国際で2連覇、全仏オープンで優勝を飾っている。

このクレーコートでの実績十分の相手に対し、エースでクレーコートを得意としている内島こそ2月から3月にかけてクレーコートの大会に3大会出場し調整を重ねたが、2番手の坂詰がクレーコートの公式戦に出場するのは今回が約1年9ヵ月ぶり。

青山と穂積は代表戦の鉄板ペアではあるものの、ペアを組み試合に出場するのは昨年4月のファイナル予選のルーマニア戦以来、約1年ぶりとなっており、クレーコートで試合をするのはペアとして今回が初となった。

この状況を踏まえると、女王イタリア相手にぶっつけ本番で試合に臨んだ感は拭えない。

もちろん、全ての選手が今大会に向けて内島のようにクレーコートで実戦を重ねていれば勝てたと言えるわけではない。それでも、世界一を目指すにあたり格上のイタリアに少しでも勝機を見出す手段として、クレーコートでの事前の実戦は1つの選択肢として考えられる。

当然、テニスというスポーツの個人事業主的な側面を考えると、杉山監督や日本テニス協会が選手のスケジューリングに干渉することは難しい。

選手も自身の生活とキャリアがかかった中で、代表戦との兼ね合いを考えることが難しいことも周知の事実だ。

選考段階のことも含めると、スケジュールの都合で今回は世界ランク15位の大坂なおみの代表入りも叶わなかった。

今回は地力の差があった上に、女王イタリアを倒すには準備も十分とは言えなかったことが敗因として挙げられる。

テニスにおける代表戦は難しい位置づけにあることが改めて浮き彫りとなった今回のイタリア戦。杉山監督には難しい舵取りが迫られるが、プレーオフでの手腕に期待したい。


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