テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は日本時間26日(現地25日)、女子シングルス1回戦行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した元世界ランク2位の
P・クヴィトバ(チェコ)は世界ランク107位の
D・パリー(フランス)に1-6, 0-6のストレートで敗れ初戦敗退となった。今大会での現役引退を表明していたクヴィトバは試合後に涙を見せたが、会見では「やりきった」と語った。
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そのクヴィトバは2011年、2014年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で優勝、2019年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では準優勝を飾っており、ツアー優勝は31度を誇る。
昨年7月に男児を出産し、今季からツアーに復帰したクヴィトバは、5月のBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、WTA1000)で復帰後初白星を挙げたが、その後は思うような結果が残せず苦戦が続いており、6月には今回の全米オープンを最後に現役を引退することを表明していた。
22歳のパリーとの顔合わせとなった1回戦、クヴィトバは5本のウィナーに対し21本のアンフォーストエラーを犯すなどして5度のブレークを許す。リターンゲームでは1度もブレークポイントを握ることができずにわずか52分で敗退。試合後には涙を見せ、現役生活にピリオドを打った。
試合後の会見に登場したクヴィトバは「やりきった」と語った。
「今朝起きたときから、今日は良くない日になるって感じていて。食欲もなくて、すごく緊張していた。でも普段の緊張とは少し違ったと思う。動けなくて、スイングもできなくて、本当に何もできなかったの。自分が『これが最後の試合になるかもしれない』と分かってプレーするのは初めてで、そして結果的に本当にそうなった。とても難しい経験だったけど、最後にこういう形で学べたことは良かったと思っている。やりきった感覚があるわ」
「プロになってからの年月、4歳のときに小さな町でテニスを始めた頃からトップ100に入るまでの長い道のり、さらにトップに上り詰めるまでの過程。長い間トップ10にい続けたプレッシャー、グランドスラムを獲った後の大きなプレッシャー…キャリアを通じてずっとプレッシャーはあった。コートの内でも外でも。でも、すごく楽しめたし、うまくやれたと思ってる」
「誇れることはたくさんある。特にメンタル面。長いシーズンをケガや病気を抱えながら乗り越えてきたこと。プレッシャーに耐えて、何度もトップ10に戻れたこと。それは私にとって特別なこと。世界1位にはなれなかったけれど、グランドスラムで2度優勝できたことは、1位以上の価値があると思っている。特にウィンブルドンは大きな誇りよ」
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