テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は日本時間5日(現地4日)、男子シングルス準々決勝が行われ、第6シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第3シードの
A・ズベレフ(ドイツ)を4-6, 6-3, 6-2, 6-4の逆転で破り、2年ぶり13度目のベスト4進出を果たした。試合後の会見に登場したジョコビッチは「僕は四大大会で力を発揮するタイプだから」と語った。
>>ジョコビッチ、シナー、アルカラスら 全仏OP組合せ<<>>サバレンカ、ガウフら 全仏OP組合せ<<38歳で世界ランク6位のジョコビッチが同大会に出場するのは21年連続21度目。2016年、2021年、2023年には優勝を飾っている。
四大大会のシングルスで男女を通じて歴代最多となる25度目の優勝を狙うジョコビッチは今大会、1回戦で世界ランク98位の
M・マクドナルド(アメリカ)、2回戦で同73位の
C・ムーテ(フランス)、3回戦で予選勝者で同153位のF・ミソリッチ(オーストリア)、4回戦で同81位の
C・ノリー(イギリス)を下し8強入りした。
28歳で世界ランク3位のズベレフとの顔合わせとなった準々決勝の第1セット、ジョコビッチは立ち上がりの第1ゲームでいきなりブレークを許し先行されるも、第2セットでは第4ゲームでこの試合初のブレークに成功し、その後はキープを重ね1セットオールに追いつく。
続く第3セット、ジョコビッチはファーストサービス時に93パーセントの確率でポイントを獲得し相手に1度もブレークポイントを与えず、リターンゲームでは2度のブレークを果たし、勝利に王手をかける。
そして第4セット、第1ゲームでいきなりブレークに成功したジョコビッチはこのリードを守り切り、最後はこの試合35本目のドロップショットを放って3時間17分で勝利を収めた。
試合後の会見に登場したジョコビッチは「素晴らしい試合だった」と振り返った。
「テレビでは伝わらないかもしれないが、風が強くなっていて、ボールを打っても前に進まないような感覚だった。だから戦術を変える必要があったんだ。途中で彼(ズべレフ)を打ち抜けないと感じて、ネットにおびき寄せようとした。ドロップショットやサーブ&ボレーでリスクを取るしかなかった。もちろん、試合を締めくくる場面では緊張もしたよ」
「素晴らしい試合だった。世界最高の選手の1人を、このような大舞台で倒すというのは、まさに自分が日々努力している理由でもある。今の年齢になってもなお、自分を奮い立たせることができるのは、こうした試合や経験があるから。自分自身に対して、そして他の人たちに対しても『まだ最高のレベルでプレーできる』と証明するものだ。本当に最高の気分だし、しっかりと楽しみたいと思っている」
また、記者から前哨戦であるゴーネット・ジュネーブ・オープン(スイス/ジュネーブ、レッドクレー、ATP250)でツアー大会100勝目を挙げたことについて問われたジョコビッチは「確かに、自信という面では大きな助けになった。でも、仮にジュネーブでプレーしていなかったとしても、ここ(全仏オープン)でしっかりと良いプレーができたと思うよ。僕は四大大会で力を発揮するタイプだから」と語った。
さらに、ジョコビッチは準決勝で対戦する第1シードで世界ランク1位の
J・シナー(イタリア)についても言及した。
「シナーはここ数年で最も安定して強い選手の1人で、攻撃的なプレーも素晴らしく、全ての面で完成度が高い。でも、こうした対戦相手、こうした状況が、僕自身を1番高めてくれるんだ。世界1位とグランドスラムの準決勝で戦う。僕にとってこれ以上のモチベーションはないよ」
[PR] グランドスラム全部見られるのはWOWOWだけ!
全仏オープンテニス 5/25(日)~6/8(日)連日生中継!■WOWOWオンデマンドはこちら>
【テニス365チャンネル】ボレーが安定!秘密兵器を忖度無し検証
■関連ニュース
・錦織 圭 欠場でクレーシーズン終了・大坂 なおみ 2週連続で芝大会出場・ジョコ、ナダルに次ぐ全仏OP100勝目■おすすめコンテンツ
・テニス体験レッスン受付中・無料ドロー作成ツール・世界ランキング