女子テニスのムバダラ・アブダビ・オープン(アラブ首長国連邦/アブダビ、ハード、WTA500)は8日、シングルス決勝が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場している世界ランク157位の
B・ベンチッチ(スイス)が同51位の
A・クルーガー(アメリカ)を4-6, 6-1, 6-1の逆転で破り、出産から約10ヵ月でツアー大会制覇を成し遂げた。
>>【動画】出産から10ヵ月でツアー制覇!ベンチッチ 優勝の瞬間!<<>>錦織 圭vsマクドナルド 1ポイント速報<<>>錦織 圭、西岡 良仁ら デルレイビーチOP組合せ<<27歳で元世界ランク4位のベンチッチは昨年4月に出産し10月に復帰した。同大会に出場するのは2年ぶり2度目で、初出場となった2023年には優勝を飾っている。
今大会は1回戦で世界ランク44位の
R・スラムコワ(スロバキア)、2回戦で同52位の
V・クデルメトバ、準々決勝でワイルドカードで出場した同37位の
M・ボンドロウソバ(チェコ)、準決勝で第1シードの
E・ルバキナ(カザフスタン)を下し決勝に駒を進めた。
20歳のクルーガーとの顔合わせとなった決勝戦の第1セット、ベンチッチは3度のブレークに成功するも、自身もサービスキープに苦しみ4度のブレークを許して先行される。
それでも第2セット、ベンチッチはサービスゲームを立て直し相手にブレークを与えず、リターンゲームではこのセットも3度のブレークに成功。1セットオールに追いつく。
迎えたファイルセット、ベンチッチはサービス時に71パーセントの確率でポイントを獲得し相手にブレークを許さず、リターンゲームでは2度のブレークを奪い、2時間23分で母として初のツアー優勝を飾った。
女子テニス協会のWTAは公式サイトにベンチッチのコメントを掲載している。
「もちろん、とても感動した。厳しい決勝戦だった。第2セットと第3セットでは全力を尽くす必要があった。第3セットでベラ(会場に来ていた娘)がすぐそこにいたのを見るのは本当に特別な瞬間だった」
ベンチッチがツアー大会でタイトルを獲得するのは2023年の同大会以来、約2年ぶり9度目。また、ベンチッチはWTA500の大会が創設されて以降、同グレードで史上3番目に低い世界ランキングでの優勝者となった。
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