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【会見全文】錦織圭 6年ぶりジャパンOPへ

錦織圭
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画像提供: tennis365.net
25日に開幕する男子テニスの木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス2024(日本/東京、ハード、ATP500)に出場する世界ランク200位の錦織圭は24日、大会前の会見に登場し、現在の状態や今大会への抱負を語った。

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34歳で元世界ランク4位の錦織が同大会に出場するのは2018年以来6年ぶり。今大会にはシングルスとダブルスにワイルドカード(主催者推薦)で出場する。シングルス1回戦ではプロテクトランキング(負傷などによる長期離脱選手の救済措置)で出場する元世界ランク3位のM・チリッチ(クロアチア)と対戦する。

一方、ダブルスには今年1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)ジュニアのシングルス部門で優勝し、今月18日にはプロへの転向を表明した日本期待の若手選手である18歳の坂本とペアを組み出場。同ペアは1回戦で第1シードのN・ラモンズ(アメリカ)/ J・ウィズロー(アメリカ)組と対戦する。

この日、錦織は大会前の会見に登場した。

【錦織圭 ジャパンOP 大会前会見】

Q. 今大会の抱負。

率直にかなり久しぶりのジャパンオープンなので、楽しみっていう気持ちと、緊張感もあります。もちろん良い結果を残したいですけど、一試合一試合長く勝ち進めたらいいなっていう感じです。

Q. プロとして17年活動しているが、このことについてどう感じているか。

17年のうち休んでいる期間も多いので、体感的にはそんなに長い感じはしていないです。でも、もちろん今になってその経験値だったり、いろんなものが増えて強くなってきているのは感じるので、その良さっていう部分も見せていけたらいいなと思います。

Q. 今月は14日にデビスカップ、19日に成都オープン(中国/成都、ハード、ATP250)と2試合戦ったが、この試合を振り返ってどう感じたか。

この2試合は自分の中で結構プレーが良かったので、焦りみたいなのがプレーの中で出てしまっているなとすごく感じました。コートも先週速かったので、攻めないとっていう気持ちが結構強く出てしまいました。

言い訳ではないですけど、多分イタリアでチャレンジャーに出て、200位、300位の選手と試合をすることもあって、ボールがやっぱりこのレベルの選手たちとは速さも少し違ってスピードもなかったりするので、自分が攻めないといけないって思っていました。

プラス、攻めれてしまったので、それがちょっと癖になって、自分の中で急ぐ気持ちがすごい出てたのかなっていうのは改めてこの2試合を通して感じたました。

もうちょっと、じっくりではないですけど、プレーしたいなとチームと相談もしながら変えて、マイナーチェンジではないですけど、一回落ち着いてプレーしたいなっていうのは考えています。

ここ何日か練習はしっかりできて、取り戻しつつあるので、いい感じにはなってきてると思います。

Q. 初戦で対戦するチリッチの印象は?

復帰してからプレーを戻してくるのが早いなと思いました。内山選手や西岡選手との試合もみましたし、プレーの質も高くて、ミスはありますがプレーの速さとか球の速さとか、サーブももちろん健在ですし、そこら辺のプレーは戻ってくるのが早いなと率直に思いました。

確かに思い出のある選手で、大きな場面で戦うことが多かった選手なので、ワクワクしています。ほぼ同世代ですし、同じ境遇を最近味わっている選手でもあるので色んな気持ちは他の選手とやるよりはあるかもしれないです。

Q. チリッチと対戦した2014年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)決勝から今年で10年となったが、この試合を今振り返ってどう感じているか。

確かに人生の中で1番悔いが残ってる試合って言われれば、多分あの試合を選ぶと思います。それが負けたからというわけではないんですけど、やっぱりあの決勝の大舞台で良いプレーができなかったなっていうその悔いは確かにあります。

でもその負けたことに対してすごい悔やんでるとかはないんです。もしあれに勝ってたら逆に天狗になって、その後悪くなっている可能性もありますし、でもあの決勝に負けた後も自分の中ではしっかり頑張って結果も出してたので、あれがまた引き金になって、負けたことがモチベーションになってくれたところもあります。

結果をどうこうっていう悔いはないんですけど、でも10年は長いですね。あの決勝自体は、結構昔のように感じます。

Q. ダブルスでペアを組む坂本の印象や、ペアを組むに至った経緯。

今若手の中では望月(慎太郎)君とこの坂本君が1番光のある選手かなと僕の中では思います。僕も17か18でこの大会に出て、めちゃくちゃ緊張しましたけど、いい経験ができたので、そういう経験をさせてあげたいなっていうのはちょっとおこがましいですけど、IMGで練習してて仲も良い選手なので、一緒に何か経験できたらいいなというところです。僕から声かけて『どう?やる?』って言ったら『やりたい』ってなって『じゃあやろうか』って感じでした。

もちろん足りないところは多々あるんですけど、フットワークだったり、ミス早かったり。でもパワーもあるし、日本人にはなかなかいない体格で恵まれてますし、サーブもあります。

アルカラスはこの年代でもかなりしっかりプレーしてたし、人間的にも素晴らしいのでっていう比較はあんまり良くないですけど、それに比べるとまだ足りないところはあると思います。でも確実にこの何年かで伸びてるし、いつ出てきてもおかしくない選手だなと常に思っています。何かのきっかけで多分パって大人になって、プレーも良くなって、自信つけて変われるタイミングがあると思うので、非常に楽しみですね。

Q. 日本のファンの皆さんにこういうプレーを見せたい、というのはありますか?

それはあまりないです。自分らしいプレーをしっかりできればなと思います。まあ、あとは勝手に見てって感じです(笑)

Q. 今自分のレベルはどのあたりにいる感覚か。

なんとなく自分でも毎週のように考えたりはするんですけど、100位以内は多分入れるなっていうのは全然あります。多分大事なポイントでのプレーの仕方だったり、まだ簡単なアンフォーストエラーが出てしまったりっていうところがあるので、総合的に見ると多分トップ10には到底勝てないところにはいるのかなと思ったりはします。

そこがなくなれば、多分トップ10にもワンチャンがあれば勝てたりはすると思うので、これがどのくらいかかるかわかんならです。明日にでもなる可能性はあるので、その希望を失わずにやりたいなっていう意味では、自分としては良いレベルではプレーできていると思います。

あとは本当に細かい部分を直せれば、これはまたメンタル的なところにもなってくるので、急がずじっくりとレベルアップしていきたいです。

Q. 現在の身体の状態は?

確かに基本的にどこかに不安はあるので完璧ではないですけど、プレーは今できる状態にはいます。今年は試合をこなしつつ身体をつくっていきながら、それにまずは慣れることが大事だと思います。どうしても練習と試合での疲労感が違ってくるので、少しずつ慣れていきたいなというところです。

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