男子テニスのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)を右腕の負傷により欠場した世界ランク3位の
C・アルカラス(スペイン)が15日、大会会場を訪れて会見を実施。負傷の状況や今後の見通しを説明した。
>>ナダル、西岡 良仁らバルセロナOP組合せ<<>>大坂 なおみ、日比野 菜緒ら WTA250ルーアン組合せ<<20歳のアルカラスは今季、3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)のタイトル防衛に成功したものの、続くマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)では準々決勝で
G・ディミトロフ(ブルガリア)に屈していた。
今季マッチ15勝4敗という成績を残していたアルカラスだが、ロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)、そして2連覇中だったバルセロナ・オープン・バンコ・サバデルの欠場も発表した。
アルカラスは15日にバルセロナの大会会場を訪れ、関係者やファンに負傷状況を説明する場を設けたいと会見を実施した。
「バルセロナでプレーすることはできないが、この大会に来たかったんだ。自分の言葉で説明したかった。自分の人生の多くを費やしてきたクラブだから、直接会って自分の現状を話したかったんだ」
「痛みはモンテカルロでの最初の練習から始まった。1時間くらいで、前腕に特に違和感があった。そのときは大事には至らなかった。チームと僕は何が問題なのかを確認するためにテストを行ないながら、可能な限り手当てをした。モンテカルロでのプレーには間に合わなかったから、帰国して、回復と練習、そして忍耐で、バルセロナに可能な限りフィットした状態で到着できるかどうかを確かめたんだ」
「土曜の朝にテストを受けたんだけど、かなり良い結果が出たんだ。それで大会に出られるという希望が持てた。でも、日曜日が本当のリトマス試験紙だった。モンテカルロでの練習後、初めてフォアハンドを打った日だったんだけど、期待通りではなかった。また痛みを感じてしまったんだ」
「フォアハンドの強度を上げるたびに、不快感が増していった。自分にとってとても重要で特別な大会だから、難しい決断だった。出場しないという決断は、自分にとっても、家族にとっても、チームにとっても難しいことだったよ」
最後にアルカラスは24日開幕のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)への出場について言及した。
「僕の感覚は正しいとは言えないが、それが現実だ。今は回復に専念しているし、もう少し時間がある。目標はマドリッド・オープンに出場することだけど、今のところ何も決まっていない。回復のための具体的な時間を与えられ、それを守ってきた。先走ることはしたくない。マドリッドで100パーセントの状態でプレーできるとは言えないけど、それは僕の意思だ。テニスの試合ができるように、トレーニングをして、できる限りのことをする。マドリッドのファンを楽しませ、ホームでプレーできることを願っている。僕にとっても特別な大会なんだ」
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