男子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)は11日、シングルス3回戦が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)がラッキールーザーとして出場している世界ランク123位の
L・ナルディ(イタリア)に4-6, 6-3, 3-6のフルセットで敗れる大波乱が起きた。試合後、ジョコビッチは今季ここまで優勝していないことについて「あまり慣れていない」と明かした。
>>【動画】20歳ナルディがジョコビッチから大金星を挙げた瞬間<<>>アルカラス、シナーらBNPパリバOP組合せ<<36歳で世界ランク1位のジョコビッチが同大会に出場するのは2019年以来5年ぶり15度目。同大会では過去2014年~2016年の3連覇を含む5度の優勝を経験している。
今大会のシード勢は1回戦免除のため初戦となった2回戦で世界ランク69位の
A・ブキッチ(オーストラリア)を下し初戦突破を決めた。
3回戦の対戦相手は20歳のナルディ。今大会には予選から出場し、予選決勝で敗れたものの本戦に欠場者が出たためラッキールーザーとして本戦入りした。
この日の第1セット、ジョコビッチは第5ゲームでブレークポイントを握られると、ラリー戦でナルディにポイントを獲得され先にブレークを許す。その後ジョコビッチはブレークバックを果たせず先行される。
続く第2セット、両者1度ずつブレークを奪い合い迎えた第6ゲーム、ブレークのチャンスを再び握ったジョコビッチはナルディのボレーミスを誘いこのセット2度目のブレークに成功。このリードを守り1セットオールに追いつく。
しかしファイナルセット、ジョコビッチは第6ゲームでブレークを許すとその後挽回することができず、ナルディに金星を献上し2時間20分で力尽きた。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにジョコビッチのコメントを掲載し「今年はタイトルがない。それはあまり慣れていないことなんだ。僕のキャリアの大半は全豪オープンやドバイ、あるいはほかの大会でトロフィーを掲げてシーズンをスタートしていた。でも、それはスポーツの一部。受け入れるしかない。勝つこともあれば、負けることもある。願わくばもっと勝ちたいし、まだまだ続けたいよ」と明かした。
「最終的に僕にもたらされるトロフィーはどれも素晴らしいものだと思う。ここ3、4試合、自分のベストに近いプレーができなかったから、その負の連鎖を断ち切りたい」
なお、勝利したナルディは4回戦で第17シードの
T・ポール(アメリカ)と対戦する。ポールは3回戦で第14シードの
U・アンベール(フランス)を6-4, 6-4のストレートで下しての勝ち上がり。
同日には第4シードの
D・メドベージェフ、第7シードの
H・ルーネ(デンマーク)、第9シードの
C・ルード(ノルウェー)、第12シードの
T・フリッツ(アメリカ)、第13シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)、世界ランク54位の
G・モンフィス(フランス)が16強に駒を進めた。
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