ウクライナテニス連盟は21日に公式SNSを更新し、20日に行われた全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)ジュニア部門の女子シングルス1回戦でロシア国籍の選手と試合後に握手をした16歳のY・コトリアル(ウクライナ)の父親の謝罪文を掲載した。
>>アルカラスvsズベレフ 1ポイント速報<<>>ジョコビッチ、アルカラスら全豪オープン組合せ<<>>サバレンカ、ガウフら全豪オープン組合せ<<16歳のコトリアルは20日、初出場となった同大会ジュニア部門女子シングルスの1回戦に出場。ロシア国籍のV・ミンチェヴァと対戦し2-6, 4-6のストレートで敗れ初戦敗退となった。
戦争の影響により、ツアー大会でウクライナ国籍の選手はこれまでロシアとベラルーシ国籍の選手と試合後の握手を行っていなかったが、この試合でコトリアルは試合後にミンチェヴァと握手を交わした。
このことについてウクライナテニス連盟とウクライナ青少年スポーツ省は「不快な事件」と非難した。
ウクライナテニス連盟は21日に公式SNSで声明を発表するとともに、コトリアルの父親の謝罪文を掲載した。
「全豪オープンのジュニアトーナメントで、ウクライナのジュニア選手であるコトリアル選手が試合中に起こした不快な事件に関連して、我々は以下の発表をしたいと思います」
「ウクライナテニス連盟は、ウクライナのテニスプレーヤーが侵略国の代表者と握手をしないという共通の立場を支持しています。ウクライナを代表する選手たちにはこのことが通知されており、この立場を支持しています」
「しかし、間違いは常に起こり得ます。今回、私たちの選手にもそのような間違いが起こりました。コトリアルはまだ未成年なので、私たちは彼女の父親であるコスタンチン氏に連絡を取り、ロシアのプロパガンダが卑劣な活動を始めるきっかけとなるこの出来事についてコメントを聞きました」
【父親のコメント】
「私自身と娘を代表して、全豪オープンで対戦相手のロシア選手と試合後に握手した行動についてお話ししたいと思います。これから述べることはすべて言い訳ではなく、なぜこのようなことが起こったのかを説明するものです」
「娘はまだ16歳で、グランドスラムのような大きな大会に出場した経験がほとんどありません。ここの雰囲気は非日常的で、それ自体が選手に大きなプレッシャーを与えています」
「キャリアの初めのうちは、これに対処して緊張しないようにするのは難しいです。残念なことに、私の娘は冷静さを欠き、感情が高ぶり、自分の行動を完全にコントロールできませんでした」
「彼女は試合後の習慣を機械的にこなしました。ネットの向こうに祖国を攻撃している国の代表がいるとは知らずに、対戦相手と握手をしました。これについては間違いなく過ちであり娘は後悔していますし、二度とあのようなことは起こさないと断言しています」
「実際に彼女はウクライナの誠実な愛国者であり、これまでもそうでしたし、これからもそうあり続けるでしょう」
24日行われた一般の女子シングルス準々決勝に勝利し4強入りした世界ランク93位の
D・ヤストレンスカ(ウクライナ)は試合後の会見でこのことについて問われ「彼女はまだ若い。あまり経験がありません。これは誰にでも起こり得ることです」とコトリアルを擁護した。
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