テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は15日、男子シングルス1回戦が行われ、世界ランク47位の
J・トンプソン(オーストラリア)が同64位の
A・ブキッチ(オーストラリア)との同国対決を3-6, 7-6 (7-3), 6-2, 3-6, 6-4のフルセットで制し、2020年以来4年ぶり4度目の初戦突破を果たした。この試合、トンプソンはチェンジオーバー以外での観客移動が認めらていることを知り、プレー中に苛立ちを露わにした。
>>西岡 良仁、ジョコビッチら全豪オープン組合せ<<>>シフィオンテク、サバレンカら全豪オープン組合せ<<29歳のトンプソンが全豪オープンに出場するのは11年連続であり、最高成績は2回戦進出。一方、27歳で同胞のブキッチは3年連続の出場で同じく2回戦進出が最高成績となっている。
この日、18本のサービスエースを決めファーストサービスが入ったときに77パーセントの確率でポイントを獲得したトンプソン。互いに譲らない拮抗した試合となったものの4度のブレークに成功し4時間8分の死闘の末に勝利した。
この試合の第2セット序盤、観客の席移動に苛立ちを見せたトンプソンが審判に注意するよう促す。しかし、今大会からルールが変更。チェンジオーバー(試合中の選手のコート変更)を待たずにゲーム間であれば席移動が可能になることを主審から告げられると「冗談だろ?本当に?なんてことだ、これは史上最悪の大会だ!」と言い放った。
試合後の会見でそれについての質問を受けたトンプソンは試合中は苛立ちがあったことを認め「戦いの熱さがあった。たぶん言うべきではなかった。いくつか気になることはあったけどそれについては触れないよ」とコメント。
また、ルール変更を知らなかったか問われ次のように言及した。
「知らなかった。僕たちは何年テニスをしてきたんだろう。そして突然、ゲーム間でも入ることができると言い出した。だから、みんなのリズムが乱れるんだ。観客の誰かが歩いている際、トスアップしたボールが見えないときがある。僕の意見ではそれは良くないと思う」
「なぜそんなことをするのか理解できない。誰かが会議をしているときに、オフィスに入ってきて突撃したりはしないだろ。ドアを開けて勝手に入るような迷惑なことはしない。そんな感じで、とても不快だよ。これは比較できる例の1つだと思うよ」
なお、勝利したトンプソンは2回戦で第7シードの
S・チチパス(ギリシャ)と対戦する。チチパスは1回戦、ラッキールーザーで本戦入りした世界ランク129位の
Z・ベルグス(ベルギー)を5-7, 6-1, 6-1, 6-3の逆転で下しての勝ち上がり。
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