男子プロテニス協会のATPは公式サイトで、元世界ランク1位の
R・ナダル(スペイン)のコーチを務める
C・モヤ(スペイン)のインタビューを掲載。ナダルの復帰に対する不安と期待を語った。
37歳のナダルは今年1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)2回戦でストレート負け。その後ツアー復帰が叶わず、5月にラファ・ナダル・アカデミーで開かれた会見で全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)の欠場と長期の休養に入ること、そして2024年シーズンでの現役引退の可能性を示唆した。
その後ナダルは6月に左大腰筋の関節鏡手術を受けリハビリに励み、10月に入ってからはコートで練習する様子を定期的に自身のSNSで公開していた。復帰は今月31日に開幕するブリスベン国際(オーストラリア/ブリスベン、ハード、ATP250)を予定している。
モヤは2017年からナダルの陣営に付き、当時世界ランク9位だったナダルの復活を支え世界ランク1位返り咲きも果たした。約5年にわたりナダルを支えるモヤが現状を語った。
Q. ナダルは長い休養を経て復帰するが、最も恐れていることは何ですか?
「明らかに試合の負荷に対処することだね。それが最大の恐怖だと思う。ラファ(ナダル)は、とても良い練習から試合に切り替えることになる。練習と試合を同じコンディションで行うことは不可能だ。5セットマッチを戦って、勝って、休んで、また2日後にコートに戻る。それが今の私の疑念だ。特にグランドスラムではね。でも、時間はある」
Q. かつての全仏オープンのように来季には明確な目標がありますか?
「全仏オープンが常に彼のお気に入りの大会であることは明らかで、これは何も変わっていない。あと6ヵ月あることも確かで、彼の試合内容、レベル、競争力を見なければならない」
「時間が経てば明らかになる未知の部分がたくさんある。だけどもちろん、クレーコートシーズン全体がそうであるように、全仏オープンは彼にとって1年で最も好きな大会で、多くの情熱を注ぐ大会でだよ」
Q. ナダルは引退する可能性が高いとしつつ、現役を続ける可能性もあると発言しているが、続ける可能性はあるのでしょうか。
「ずっとプレーしてきて夢中になったスポーツから離れるのはとても難しいことだ。彼はドアを閉めたくないんだ」
「もし復帰がうまくいって、彼が競技をこなせるなら、続けない理由はないだろ?彼が競技を楽しみ、楽しい時間を過ごし、好きなことをできるならいいじゃないか。でも今は未知の部分が多すぎて1年後のことは言えない。何が起こるかわからない」
Q. ナダルは私たちを驚かせるでしょうか。
「彼が我々を驚かせることは何もない。いい意味でね。彼は私たちが考えられないような、異次元のようなことを見せてきた。彼はまだラファエル・ナダルであり、私たちが話しているのは、その選手のことだ」
[PR]第59回島津全日本室内テニス選手権大会開催!
女子
本戦 12/20(水)〜12/24(日)
全日本選手権ファイナリストの白石 光や加治 遥らがエントリー
24日(日)はデ杯日本代表監督の添田 豪さんとバモスわたなべさんによるテニスクリニック開催■大会・チケット詳細はこちら>
■関連ニュース
・ナダル 復活遂げた33歳と練習・ジョコ財団 累計23億円超え寄付・元世界24位が現役復帰、錦織ら撃破経験■おすすめコンテンツ
・テニス体験レッスン受付中・無料ドロー作成ツール・世界ランキング