男子プロテニス協会のATPは2023年に行われた四大大会(グランドスラム)の試合で印象に残る逆転劇を5つ選出した。
>>【動画】不屈の男 マレーがみせた歴史的大逆転劇!<<●全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)3回戦
N・ジョコビッチ(セルビア) 4-6, 4-6, 6-1, 6-1, 6-3
L・ジェレ(セルビア)この日、開始からギアが上がらないジョコビッチは第1セットを先取されると第2セットでは勢いに乗る同胞ジェレに1度のブレークを許し、セットカウント0-2と崖っぷちに立たされる。
それでも第2セット終了後にトイレットブレークを取ったジョコビッチは「鏡に向かって叱咤激励した」と語り、コートに戻ると見事にレベルを上げ大逆転で勝利した。試合終了時刻は現地時間の深夜1時30分を回っていた。
●ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)3回戦
H・ルーネ(デンマーク) 6-3, 4-6, 3-6, 6-4, 7-6 (10-8)
A・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)この試合、ルーネはファイナルセットの第10ゲームで2本のマッチポイントを握られるもこれをしのぎ勝負は10ポイントタイブレークに突入。ルーネはタイブレークでも5-8と劣勢に立たされたが、そこから5ポイント連取に成功し約4時間の死闘を制した。
●全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)4回戦
A・ルブレフ 6-3, 3-6, 6-3, 4-6, 7-6 (11-9) ルーネ
ルブレフはこの試合のファイナルセットでゲームカウント2-5から追いつき、さらに第12ゲームでは2本のマッチポイントをしのいだ。さらに、タイブレークでは序盤で0-5とリードされたが逆転し、勝利を掴んだ。試合後ルブレフは「すごく苦しかったよ。でもラッキーだった。特に(ファイナルセット)2-5の時には、もう絶対ダメだと思い始めた。それでもどうにか気持ちを切り替えて集中して、いいプレーができるようになったんだ」とコメントした。
●全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)1回戦
G・モンフィス(フランス) 3-6, 6-3, 7-5, 1-6, 7-5
S・バエス(アルゼンチン)この試合、先に2セットを取ったのはモンフィスだったが、第4セットでは疲れが見え始め一方的な展開で2セットオールとされる。さらにファイナルセットでもゲームカウント0-4とリードされモンフィスは絶体絶命に。それでも地元の大声援を受けたモンフィスは痙攣しながらも最後まで諦めずに戦い、試合を制した。
36歳のモンフィスは試合後「僕は年をとっているし、今日のような試合で勝つチャンスも少なくなっている。今夜は観客にとっても素晴らしい雰囲気だった」と語った。
●全豪オープン2回戦
A・マレー(イギリス) 4-6, 6-7(4-7), 7-6(7-5), 6-3, 7-5
T・コキナキス(オーストラリア)マレーは1回戦で
M・ベレッティーニ(イタリア)との4時間49分に及ぶ激闘を制しており、2回戦では体力面が心配されていた。
その中で迎えた2回戦、マレーは地元のコキナキスを相手に2セットダウンとなり窮地に立たされる。しかし、ここからマレーは持ち味の驚異的な粘り強さと、決して諦めない姿勢をみせ、2セットを奪い返す。最後はファイナルセットの第11ゲームでブレークを果たし、1回戦を大きく上回る5時間45分の死闘を制した。
マレーにとってこの勝利は現役選手最多となる11度目の2セットダウンからの勝利となった。
マレーは試合後「以前にもこういう経験がある。僕はその経験と意欲に頼っているんだ。試合と競技に対する闘志と愛、そして尊敬の念。これが僕が走り続けた理由だよ」と口にした。
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