男子テニスの最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は16日、シングルスグリーングループ第3戦が行われ、第8シードの
H・ルーネ(デンマーク)は第4シードの
J・シナー(イタリア)に2-6, 7-5, 4-6のフルセットで敗れ、予選ラウンドロビン1勝2敗となり大会初のベスト4進出とはならなかった。
>>望月 慎太郎vs島袋 将 準々決勝 1ポイント速報<<>>ジョコ、アルカラスら最終戦の組合せ<<Nitto ATPファイナルズは今季の獲得ポイント上位8選手が出場するシーズン最後の大会。8選手が4名ずつに分かれ予選ラウンドロビンを戦い、各グループの上位2名が準決勝に駒を進める。
この試合の前に同グループの第3戦、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と第9シードの
H・フルカチュ(ポーランド)の一戦が行われており、ジョコビッチが1セットを落としたことでシナーは4強入りを決めて第3戦へ。そしてルーネは勝利で初の4強入りが懸かる大一番となった。
この試合、開始から4ゲームを連取された20歳のルーネ。安定したサービスゲームを展開するシナーを崩せず先行される。続く第2セット、途中で腰を痛めたシナーに対しルーネは終盤となる第12ゲームで40-0とブレークチャンスを握る。最後はルーネのロブが決まりブレークに成功して1セットオールに追いつく。
迎えたファイナルセット、第3・第5ゲームでブレークポイントを凌いだルーネは第8ゲームでブレークポイントを握る。しかし、シナーにサービスエースなどで切り抜けられると直後の第9ゲームでブレークを許し、2時間32分の激闘の末に力尽きた。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにルーネのコメントを掲載し「いいシーズンだった。トップ8に入れば自分を誇りに思うことができる。今年はもっとうまくやれたと思う。来年は今年から学ぼうと思う。このレベルにいれたのはいい経験だよ」と語った。
「彼(シナー)はとても自由にプレーしていた。この試合、彼は失うものが何もなかった。それで少し緊張がほぐれたのかもしれないね。僕には明らかに大きなプレッシャーがかかっていた。できる限りそれに対処しようとしたけど、あと一歩届かなたった。十分じゃなかったね」
「できるだけ早く乗り越えたい。今シーズンはもう試合がない。終わったことだけど何も心配する必要はない。少し休んでプレシーズンに入るつもりだよ」
なお、このグループ1位通過はシナー、2位はジョコビッチに決定した。
<Nitto ATPファイナルズの組合せ>
【グリーングループ】
1位 J・シナー:3勝0敗
2位 N・ジョコビッチ:2勝1敗
3位 H・ルーネ:1勝2敗
4位 H・フルカチュ 0勝1敗
5位
S・チチパス(ギリシャ):0勝2敗
【レッドグループ】
1位
D・メドベージェフ:2勝0敗
2位
A・ズベレフ(ドイツ):1勝1敗
3位
C・アルカラス(スペイン):1勝1敗
4位
A・ルブレフ:0勝2敗
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