男子テニスの最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は16日、シングルスグリーングループ第3戦が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第9シードの
H・フルカチュ(ポーランド)を7-6 (7-1), 4-6, 6-1のフルセットで下し、予選ラウンドロビン2勝1敗とした。試合後、ジョコビッチは
C・アルカラス(スペイン)、
H・ルーネ(デンマーク)、
J・シナー(イタリア)について「このスポーツの将来を担う選手」と言及した。
>>ジョコ、アルカラスら最終戦の組合せ<<>>望月 慎太郎vs島袋 将 準々決勝 1ポイント速報<<Nitto ATPファイナルズは今季の獲得ポイント上位8選手が出場するシーズン最後の大会。8選手が4名ずつに分かれ予選ラウンドロビンを戦い、各グループの上位2名が準決勝に駒を進める。
世界ランク1位のジョコビッチは第3戦で対戦予定だった第6シードの
S・チチパス(ギリシャ)が第2戦で大会を棄権したため代替選手として控えていた同9位のフルカチュと対戦することとなった。
この試合の第1セット、両者ともに堅実なプレーで相手にブレークポイントを与えずキープを続け、タイブレークにもつれ込む。タイブレークでは鋭いリターンを返し安定したプレーを続けたジョコビッチが一気に6-0とリードを広げ、そのままこのセットをものする。
しかし第2セット、ジョコビッチは第5ゲームでこの日初めてブレークポイントを握られると、ここでダブルフォルトを犯しブレークを許す。その後、第8ゲームで2本ブレークバックのチャンスを握ったジョコビッチだがサービスエースで凌がれる。その後も最速228キロのフルカチュのサービスを破ることができず、1セットオールに追いつかれる。
それでもファイナルセット、ジョコビッチはサービス時に80パーセントの確率でポイントを獲得しフルカチュにブレークポイントを与えず、リターンゲームではフルカチュのセカンドサービスを逃がさずポイントを重ね2度のブレークに成功。試合を通し24本のサービスエースを決められたジョコビッチだが2時間5分の熱戦を制し予選ラウンドロビン2勝1敗とした。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにジョコビッチのコメントを掲載し次世代の台頭について「彼らは強い。アルカラス、ルーネ、シナーの世代はとても強い。このスポーツの将来を担うのはおそらくこの3人だろうが今もそうだろうね。もちろん、若い選手たちはハングリーで、やる気があり、常に向上心を持ち、より強く、より速く、より良くなる方法を探している」と自身の見解を明かした。
なお、ジョコビッチがこの試合で1セットを落としたことで、グリーングループでは第4シードのシナーがグループ突破を決めた。その後シングルスグリーングループ第3戦でシナーが第8シードのルーネを下したことでジョコビッチの4強入りも決まった。
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