男子テニスのロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)は4日にシングルス準決勝が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第5シードの
A・ルブレフを5-7, 7-6 (7-3), 7-5の逆転で破り、3年連続9度目の決勝進出を果たした。また「ATPマスターズ1000」での決勝進出は58回目となり、同グレード40回目の制覇に王手をかけた。
>>ジョコビッチらパリマスターズ組み合わせ<<>>ダニエル 太郎vsポルマンズ 決勝戦 1ポイント速報<<36歳で世界ランク1位のジョコビッチは2009年と2013年から2015年、そして2019年と2021年の6度この大会を制している。
今大会は9月のデビスカップ ファイナルズのグループステージ(スペイン/バレンシア、室内ハード)以来 約1ヵ月半ぶりの公式戦となったが、初戦の2回戦で同31位の
T・M・エチェベリー(アルゼンチン)、3回戦で同23位の
T・フリークスポール(オランダ)、準々決勝で第6シードの
H・ルーネ(デンマーク)を下し4強入りした。
準決勝の第1セット、両者1度ずつブレークを奪い合い終盤に突入するも、第12ゲームでジョコビッチはルブレフの攻撃を抑えることが出来ず、このセット2度目のブレークを許し先行される。
続く第2セット、ジョコビッチは第1セットからミスを減らしプレーの質を上げる。しかし、ルブレフに食らいつかれブレークポイントを4度しのがれるとこのセットはタイブレークに突入する。タイブレークでは5ポイント目でルブレフのミスを誘い先にミニブレークを果たすと、9ポイント目には強烈なリターンエースを決めるなどしリードを広げ、1セットオールに追いつく
ファイナルセット、ジョコビッチはファーストサービス時に89パーセントの確率でポイントを獲得しルブレフにブレークポイントを与えず、リターンゲームでは第12ゲームでラリー戦を制しマッチポイントとなるブレークポイントを握ると、最後はルブレフがダブルフォルトを犯し、3時間1分の激闘の末に決勝に駒を進めた。
ジョコビッチが「ATPマスターズ1000」で決勝に進出するのはこれが58回目で、決勝進出回数53回で2位の
R・ナダル(スペイン)との差を5に広げた。
男子プロテニス協会のATPは試合後のジョコビッチのコメントを掲載した。
「ルブレフは試合のほとんどでヘビがカエルを窒息させるように僕を苦しめた。彼は持ち味である非常に高いレベルのプレーをしていたが、今日の彼は正直、桁外れだった。こんなに強いルブレフと対戦したのは初めてだと思う」
「この3日間、胃腸のウイルスにやられてひどい状態だったんだけど、試合というアドレナリンが出るような状況の中で、なんとか力を取り戻し、エネルギーを取り戻すことができた」
「諦めずに戦い、逆転できると信じていた。明日も同じようになるといいね」
勝利したジョコビッチは決勝で同17位の
G・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。ディミトロフは準決勝で第7シードの
S・チチパス(ギリシャ)をフルセットで破っての勝ち上がり。
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