テニスの不正監視を目的とした機関 ITIA(国際テニス インテグリティ・エージェンシー)は24日、男子テニスで世界ランク301位の
J・ブルックスビー(アメリカ)に1年6ヵ月の出場停止処分を下したと発表した。
22歳のブルックスビーはツアーのタイトル獲得こそないものの2022年6月に33位の世界ランクを記録。今季は1月のASBクラシック(ニュージーランド/オークランド、ハード、ATP250)でベスト4、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では
C・ルード(ノルウェー)を破り3回戦進出を果たすなど結果を残した。
しかし、その後手首の負傷で離脱すると、手術を敢行。復帰時期は未定となっている。
ITIAは24日、12ヵ月間で3回のドーピング検査を欠席したとしてブルックスビーに1年6ヵ月の出場停止処分を科した。ドーピング検査のために選手は常に居場所の情報を指定機関に提出する必要があるが、ブルックスビーは2022年4月からの1年間で3度居場所共有の不履行があったとされる。
また、ブルックスビーは負傷離脱中ということもあり、今回の件が通知された今年7月5日から暫定の処分を自ら受け入れた。そのため制裁期間は2025年1月4日までとなる。
テニス選手のドーピング検査欠席による出場停止処分は今年7月にも
M・イメル(スウェーデン)に適用されたことがあり、同じく1年6ヵ月の停止処分が下った結果、イメルは現役引退という決断をしている。
ITIAのCEOを務めるカレン・ムーアハウス氏はドーピング検査について「居場所プログラムは、クリーンなスポーツを維持するために不可欠なツールです。選手がこのようなかたちでルール違反を犯すことは誰も望んでいません。ITIAは居場所プログラムに参加しているすべての選手に定期的なサポートを提供し、どんな質問にも答えられるようにしています。すべての選手には、居場所の届出に細心の注意を払うよう、必要な措置を講じることを強く求めます」とコメントを残した。
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