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悲願V「また負けるわけには」

フリッツ
優勝したフリッツ
画像提供: ゲッティイメージズ
男子テニスのアトランタ・オープン(アメリカ/アトランタ、ハード、ATP250)は30日にシングルス決勝が行われ、第1シードのT・フリッツ(アメリカ)が世界ランク82位のA・ブキッチ(オーストラリア)を7-5, 6-7 (5-7), 6-4のフルセットで破り、同大会初優勝を飾った。フリッツは試合後に「決勝でまた負けるわけにはいかなかった」と語った。

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25歳のフリッツがアトランタ・オープンに出場するのは2021年以来2年ぶり6度目で、2019年には準優勝、2021年には4強入りしている。

今大会は初戦となった2回戦で世界ランク89位のウー・イービン(中国)、準々決勝で同439位の錦織圭、準決勝では第8シードのJ・J・ウルフ(アメリカ)を下し、同大会2度目の決勝進出を果たした。

今大会、フリッツはサービスゲームが好調で、ウー戦の第1セット第6ゲームでブレークを許して以来サービスゲームを落としていない。

迎えた決勝戦でもフリッツのサービスゲームは健在で、試合を通してファーストサービス時に84パーセントの確率でポイントを獲得。サービスエースは16本決めた。第2セットこそタイブレークの末ブキッチにセットを奪われるも、フリッツは試合を通してブキッチにブレークポイントを一度も与えず、リターンゲームでは2度のブレークに成功し、2時間16分で同大会初制覇を飾った。

最終的にフリッツは今大会、自身のサービスゲーム48回のうち47回キープに成功。キープ率約98パーセントという圧巻の記録で優勝した。

男子プロテニス協会のATPは試合後にフリッツの喜びのコメントを掲載した。

「この大会には過去5回出場していて、(2021年には)準決勝、(2019年には)決勝に進出している。いつもあと一歩のところで負けていたから、決勝でまた負けるわけにはいかなかった。やり遂げることができて本当に気分がいいよ」

フリッツはこれでキャリア6度目のタイトル獲得となった。

一方敗れたブキッチはツアー初優勝とはならなかった。

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(2023年7月31日11時30分)



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