テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は6日に男子シングルス準々決勝が行われ、第3シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第11シードの
K・ハチャノフを4-6, 7-6 (7-0), 6-2, 6-4の逆転で破り2年ぶり12度目のベスト4進出を果たし、準決勝では第1シードの
C・アルカラス(スペイン)と対戦する。ジョコビッチはアルカラスについて「左手でプレーする彼の国の人を思い出させるね(笑)」と語った。
>>ジョコビッチ、ズベレフら全仏OP組み合わせ<<>>【動画】ジョコビッチvsハチャノフ準々決勝ハイライト<<36歳のジョコビッチは2016年と2021年の全仏オープンを制覇しており、今年は3度目の優勝を狙い出場。1回戦から4回戦までいずれもストレートで下しての勝ち上がりを決めている。
第1セット、ファーストサービス時に88パーセントと高い確率でポイントを獲得したハチャノフに対しジョコビッチはブレークポイントを握れず、自身のサービスゲームでは第5ゲームでハチャノフにブレークを許し、今大会初めてセットを落とす。
続く第2セット、両者とも相手にブレークポイントを与えないレベルの高いプレーを続けタイブレークに突入。ここで4本のウィナーを奪い、ハチャノフを寄せ付けなかったジョコビッチが7ポイントを連取して1セットオールに追いつく。
第3セット、流れに乗るジョコビッチは第1ゲームでこの試合初となるブレークポイントを獲得。3度目のブレークポイントをものにし初のブレークに成功すると、サービスゲームではハチャノフにわずか1ポイントしか許さないプレーを見せる。第7ゲームでもブレークに成功したジョコビッチがこのセットも獲得し、勝利まであと1セットとする。
第4セット、両者1度ずつのブレークを果たし迎えた第9ゲームをジョコビッチがラブゲームでブレークに成功。最後は第10ゲームをラブゲームでキープし、3時間38分で勝利した。
準決勝で対戦するアルカラスは準々決勝で第5シードの
S・チチパス(ギリシャ)をストレートで下しての勝ち上がり。
両者は2度目の顔合わせでアルカラスの1勝。唯一の対戦は昨年5月のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)の準決勝で、アルカラスが6-7(5-7), 7-5, 7-6 (7-5)の逆転で勝利した。
ジョコビッチは準々決勝終了後の会見でアルカラスについて、
R・ナダル(スペイン)を引き合いに出し語った。
「彼(アルカラス)は自分自身のプレーを持っている。コートの中でも外でも、とてもいい人であることは間違いないよ。コート上では無類の強さを発揮している。左手でプレーする彼の国の人を思い出させるね(笑)。彼は間違いなく成功に値する。彼は一生懸命働いていて、まだ20歳なのにとても完成された選手だ」
「昨年マドリッドで1度だけ対戦したことがあるよね。ファイナルセットまでいって、最後もタイブレークだった。それ以来、対戦していないんだ。今年のトーナメントのほとんどで僕らは同じドローに入らなかったんだ。でも、ここに来て同じドローになった。その試合は多くの人が見たい試合になるだろう。間違いなく僕にとって最大の挑戦だ。今大会で最大のチャレンジになる。最強になりたいなら、最強に勝たなければならない。彼は間違いなく、ここで倒すべき相手だ。楽しみだよ」
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