テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は25日、男子シングルス予選決勝が行われ、世界ランク670位の
L・プイユ(フランス)が同134位の
J・ロディオノフ(オーストリア)に1-6, 7-5, 6-0の逆転で勝利し、本戦出場を決めた。
>>【動画】プイユ、涙の勝利の瞬間<<>>ジョコビッチ、西岡 良仁ら全仏オープン組合わせ<<29歳のプイユは2016年にウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で自身初のグランドスラムベスト8入りを果たすと、同年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)でも
R・ナダル(スペイン)を破りベスト8に進出するなどブレイク。
2018年にはキャリアハイとなる世界ランク10位を記録し、2019年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)ではベスト4に駒を進めた。しかしその後、右肘の手術を受けると2021年にはトップ100から陥落。鬱病に苦しんでいたことも公表していた。
この試合の第1セット、プイユは試合開始から4ゲームを連取されるなどし先行される。続く第2セットは、両者1度ずつブレークを果たし迎えた第12ゲームをプイユがラブゲームでブレーク。1セットオールに追いつく。
ファイナルセット、地元の大声援を受けるプイユはファーストサービス時にポイントを88パーセントという高い確率で獲得。リターンゲームでは3度のブレークに成功し、1ゲームも与えずに逆転で勝利し本戦出場を決めた。試合後、観客の大歓声に涙を堪えることができなかった。
プイユがツアーレベルの本戦に出場するのは昨年の全仏オープン以来、約1年ぶり。本戦1回戦の相手はまだ決まっていないが、本戦では昨年5月のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)以来のツアーレベルでの白星を目指す。
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