男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は20日にシングルス準決勝が行われ、第7シードの
H・ルーネ(デンマーク)が第4シードの
C・ルード(ノルウェー)を6-7 (2-7), 6-4, 6-2の逆転で破り、本戦初出場で決勝進出を果たした。
>>ルーネらBNLイタリア国際 組合せ・結果<<>>ルーネ、ルード相手にスーパープレー<<世界ランク7位のルーネは2回戦で同119位の
A・フィス(フランス)、3回戦で同130位の
F・フォニーニ(イタリア)、4回戦で同77位の
A・ポピリン(オーストラリア)、準々決勝で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)を破っての勝ち上がり。
この試合の第1セット、ルードは22本、ルーネは14本のウィナーを奪いながらも両者ミスは10本以内に抑える質の高いプレーをみせ、キープが続きタイブレークに突入。しかしタイブレークでは積極的な攻撃を見せたルードが、ルーネのストロークミスを誘い、3度のミニブレークに成功。ルードが1時間9分でこのセットを獲得する。
続く第2セット、第5ゲームでルードがブレークに成功したところでルーネがメディカルタイムアウトを取り、右肩の治療を受ける。するとその後ルーネは第7ゲームから4ゲームを連取し1セットオールに追いつく。
迎えたファイナルセット、ルーネは第4ゲームでブレークポイントを獲得するとここでルードがダブルフォルトを犯し先にブレークに成功する。最後は第8ゲームでもブレークに成功したルーネが2時間43分で北欧対決を制し決勝に進出した。
昨年11月のロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)に続き「ATPマスターズ1000」2勝目を狙うルーネは決勝で第3シードの
D・メドベージェフと対戦する。メドベージェフは準決勝で第5シードの
S・チチパス(ギリシャ)をストレートで下しての勝ち上がり。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはルーネのコメントが掲載されている。
「第2セットでは失うものは何もなかったから、自由にプレーして楽しもうと自分に言い聞かせたんだ。それを実行したことがカムバックの鍵になったね。ノヴァーク(ジョコビッチ)、そしてキャスパー(ルード)と、のこの2試合は本当に最高のテニスができたよ。2人の難しい選手と対戦したから、自分のベストテニスを見つけなければならなかった」
一方、敗れたルードは2020年、2022年と過去2度同大会で4強入りするなど安定した好成績を残していたが、今年も準決勝で敗れ決勝に駒を進めることはできなかった。

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