男子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)は18日、シングルス準決勝が行われ、第5シードの
D・メドベージェフが第14シードの
F・ティアフォー(アメリカ)を7-5, 7-6 (7-4)のストレートで破り、マッチ19連勝を果たして決勝進出を決めた。試合後には「最後はクレイジーだった」と振り返った。
>>アルカラス、メドベージェフらBNPパリバOP組合せ<<>>アルカラスvsメドベージェフ 1ポイント速報<<5度目の顔合わせでメドベージェフの4連勝で迎えたこの一戦。27歳のメドベージェフは先月のABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)、カタール・エクソンモービル・オープン(カタール/ドーハ、 ハード、ATP250)、ドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ドバイ、ハード、ATP500)と3週連続の優勝を果たしており、好調を維持している。
試合は、両者序盤からサービスを中心に素早く攻め、自身のゲームをキープしていく。互いにブレークを奪うことができず迎えた第11ゲーム。メドベージェフはネット前の攻防を制しブレークに成功。サービスゲームでは第8・第10・第12と3ゲーム続けてラブゲームでキープするなど、合計でわずか3ポイントしか落とさず、ティアフォーに付け入る隙を与えずに第1セットを先取した。
第2セット、主導権を一気に握りたいメドベージェフはサイドライン際にフォアハンドのショットをねじ込みブレークに成功すると、拮抗した空気が徐々にメドベージェフペースに変わっていく。第5ゲームでは2度のブレークチャンスをいかせずにキープされたものの、その後も自身のサービスゲームでは挽回を許さずに推移する。それでも第9ゲームで3度のマッチポイントをいかせずティアフォーにキープされると流れが変わり、第10ゲームのサービング・フォー・ザ・マッチではブレークバックのピンチを迎えると、最後は痛恨のダブルフォルト。土壇場で追いつかれた。
メドベージェフはここからさらにギアを上げ、直後の第11ゲームではラブゲームでブレークに成功。第12ゲームでは40-0と勝利まであと一歩まで迫るも、そこから逆転されブレークバックを許してタイブレークへ。会場はティアフォーを後押しする声援に包まれるなか、メドベージェフは冷静なプレーを披露し続け、序盤で2度のミニブレークに成功。5-1と大きくリードする。そのリードを最後まで守り切り、8度目のマッチポイントではサービスエースを決めて1時間46分で勝利した。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはメドベージェフの試合後のコメントが掲載されている。
「最後はクレイジーだったね。超タイトになったよ。6-5で40-0の後、デュースになり『ああ、これは多くのチャンスを逃した、これは僕にとって良くない方向に行くかもしれない』と思ったとき、僕は窮屈になったんだと思う。マッチポイントでのエースは救いだったし、この試合に負けなかったことは本当にうれしいよ」
「でも、まだ好きなコンディションじゃないから、最後のほうは苦戦した。他のコートであればマッチポイントでもっといい勝負ができるかもしれないけど、それはわからないことだ。でも、決勝に進出した以上、文句は言えない。だから明日を楽しみにしているし、最高のテニスができることを願っているよ」
今季4勝目とマッチ20連勝がかかる決勝では、第1シードの
C・アルカラス(スペイン)と対戦する。19歳のアルカラスは準決勝で第11シードの
J・シナー(イタリア)をストレートで下しての勝ち上がり。
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