男子テニスで世界ランク30位の
D・シャポバロフ(カナダ)が今月7日、各界のスポーツ選手の生の声を届けるスポーツメディア「ザ・プレーヤーズ・トリビューン(The Players' Tribune)」に記事を公開。そこでテニス界における男女の賞金差について言及しており、女子テニスで同3位の
J・ペグラ(アメリカ)と同4位の
O・ジャバー(チュニジア)がこれに賛同している。
>>西岡 良仁vsガリン 1ポイント速報<<>>ダニエル 太郎vsベレッティーニ 1ポイント速報<<>>シフィオンテクらBNPパリバOP組合せ<<2020年には自己最高の世界ランク10位を記録している23歳のシャポバロフは今回公開した記事で、自身のプライベートにおけるワンシーンから男女の賞金差に疑問をもったことを明かした。
「ガールフレンドのミリヤム・ビョークルンドとのことで、僕の目が開かれることになったんだ。彼女はプロテニス選手でそのときは世界150位以内に入っていた。去年のことだ、WTA250の大会に出ることになったんだ。僕はミリヤムに『おお、素晴らしい!メインドローに出るだけで少なくとも7,000ドルもらえるよ』と言ったんだ」
「そのとき、彼女はまるで僕がテニスの初心者であるかのような目で僕を見た。あのときのことは忘れられないよ。彼女は『1,000ドルくらいだと思うわ』と言ったんだ。僕は『何言っているんだ?そんなことあり得るのか?』と聞いた」
>>シャポバロフのコメント全文はこちら<<前週行われたATXオープン(アメリカ/オースティン、ハード、WTA250)では世界ランク40位の
M・コスチュク(ウクライナ)が優勝し3万4,228ドルの賞金を受け取った。しかし、同じ週に行われたチリ・ドーブ・メンケア・オープン(チリ/サンティアゴ、クレー、ATP250)で優勝した同52位の
N・ジャリー(チリ)は9万7,760ドルを手にしている。
この賞金格差には女子テニス選手も疑問視しており、BNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、WTA1000)の試合前会見でペグラとジャバーは次のように述べている。
ペグラ「(シャポバロフが)話す機会を得て、そのテーマを選んだことは、本当にすごいことだと思った。男子テニスの選手たちも、ほとんどがこれを支持していると思う。そのことを、わざわざ報道陣に伝えるというのは本当にクールなこと。そして、本当に素敵なこと。女性たちはみんな、そのことをとても感謝しているわ」
ジャバー「すべての選手に平等な権利を与えようとしているけど、女性はもっともっと権利を持つ必要がある。多くのトーナメントでね。名前は出さないけど、素晴らしい選手、トップ10の選手、トップ20の選手、どんな選手でも権利を持つ必要がある。エキサイティングな試合をたくさん見ることができるのだからね」
なお、BNPパリバ・オープンに第3シードとして出場するペグラは世界ランク46位の
C・ジョルジ(イタリア)と、第4シードのジャバーは同106位の
M・フレッチ(ポーランド)と初戦となる2回戦で顔を合わせる。
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