国内最大

総合テニス専門サイト「テニス365」

tennis365.net

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

シャポ 男女の賞金差「不公平」

デニス・シャポバロフ
世界ランク30位のシャポバロフ
画像提供: ゲッティイメージズ
男子テニスで世界ランク30位のD・シャポバロフ(カナダ)が7日、各界のスポーツ選手の生の声を届けるスポーツメディア「ザ・プレーヤーズ・トリビューン(The Players' Tribune)」に記事を公開。テニス界における男女の賞金差、ジェンダーについて語った。

>>シフィオンテクらBNPパリバOP組合せ<<

>>西岡、アルカラスらBNPパリバOP組合せ<<

「ザ・プレーヤーズ・トリビューン」は2014年に野球の元メジャーリーガーのデレク・ジーター氏が設立したメディアプラットフォームで、これまでも多くの野球選手やバスケットボール選手、テニスのスター選手がファンに声を届けてきた。

2020年には自己最高の世界ランク10位を記録している23歳のシャポバロフは今回公開した記事で、自身のプライベートにおけるワンシーンから男女の賞金差に疑問をもったことを明かした。

「昔は僕自身テニスに対して甘かった。始めたころは、男性プロも女性プロも同じように扱われるものだとなんとなく思っていた。それが理にかなっていると思ったんだ。なにが違うのだろうか?」

「ガールフレンドのミリヤム・ビョークルンドとのことで、僕の目が開かれることになったんだ。彼女はプロテニス選手でそのときは世界150位以内に入っていた。去年のことだ、WTA250の大会に出ることになったんだ。僕はミリヤムに『おお、素晴らしい!メインドローに出るだけで少なくとも7,000ドルもらえるよ』と言ったんだ」

「そのとき、彼女はまるで僕がテニスの初心者であるかのような目で僕を見た。あのときのことは忘れられないよ。彼女は『1,000ドルくらいだと思うわ』と言ったんだ。僕は『何言っているんだ?そんなことあり得るのか?』と聞いた」

「これがテニスにとってどれだけダメージが大きい問題か、みんな気づいていないだろう。もうすぐ国際女性デイだけど、僕はジェンダーギャップについて話したいと思う。とても不公平なことだ。まったく意味がない。テニスの世界では、1年中旅をして、ホテルに泊まり、コーチングスタッフに給料を払うから、その費用は異常なものになる。スターはその心配をする必要はないけど、ツアーに参加している多くの選手は、収支を合わせるだけでも苦労している。そのような選手にとって、賞金はまとまったお金を手に入れることではないんだ。文字通り『生き残るためのもの』になる」

「残念ながら、もしあなたが女性のテニス選手だったらプロとして生き残るチャンスはもっと低くなる。あなたが女性であるためにね。僕はいまだにその思考回路が理解できない。女性はチケットが売れないという人もいるが、僕が試合を見に行くとスタジアムは満員なんだ。昨年8月にワシントンで開催されたWTA250で、ミリヤムがD・サビル(オーストラリア)と対戦したときのスタンドの写真を撮ったんだ。満員だったよ。試合はめちゃくちゃ激しかった。クオリティは信じられないほどだったんだ」

「ファイナルセットでサビルがタイブレークを制した。そしてそこでは男子も500カテゴリーの大会もやっていたんだ。男子は1回戦の勝者に1万4,280ドルが支払われた。サビルは4,100ドルだったんだ」

「3分の1以下だ! それに、ATP250と比較しても、数字が意味をなさない。そのワシントンのWTA250には、J・ペグラ(アメリカ)のような世界トップ10に入る選手がいた。優勝者は3万3,200ドル稼いだ。これは多く聞こえるかもしれないが、そのようなトーナメントで勝つために何年ものハードワークが必要なのか想像してみてほしい。正気の沙汰とは思えない。次に、男子テニスと比較してみよう。僕は昨年9月にソウルで開催されたATP250で決勝に進出した。準優勝で、10万ドルを手にした。つまり、全然違うだろ」

「テニスが女性にとって世界のメジャースポーツの中で圧倒的に優れていることを知っている。B・ジーン・キング(アメリカ)とWTA選手会のおかげで、この30年間で大きく成長した。グランドスラムはうまくいっている。WTAがチャレンジャー大会の賞金を増やしたのも素晴らしいことだ。物事は間違いなく正しい方向に向かっている。しかし、全体的にはまだ大きなギャップがあるんだ」

「性別、肌の色、人種。何であれ、同じ機会が与えられるべきだろう。賞金については、完全な平等以外は不公平であるばかりか、参加を妨げることになる。女性選手が公平に扱われないと、下位レベルの選手の中には、続ける余裕がないと思う人も出てくるかもしれない。潜在的なスター選手は辞めてしまうよ」

「そして、女子テニスは本当の意味で『人気』ではなくなってしまう。テレビで放映されることも少なくなる。そうなれば、ドミノ倒しだろう。そして1番悲しいのは、それが子どもたちにまで伝わってしまうことだ。僕はR・フェデラー(スイス)に刺激を受けたが、もし女子テニスの露出が減れば、テレビの前の小さな女の子は、それが自分にとって現実のものになるとは思わないかもしれない。アイドルを見て『あの子になりたい』と思うことはなくなってしまう」

「それはとても残念なことだ。その少女は結局プロになれないかもしれないけど、それは女性が不公平に扱われているからではない。みんなに同じチャンスを与えられるべきなんだ。賞金も同じように出そう。男女の格差を『縮める』という話はやめるべき。テニスを公平にできないのであれば、それは存在しない方がいい」

シャポバロフは8日に開幕するBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)に単複で出場を予定している。




■関連ニュース

・元世界4位が東京マラソン走破
・錦織「足首に痛み」原因も分からず
・ナダル 18年ぶりトップ10陥落へ

■おすすめコンテンツ

・テニス体験レッスン受付中
・無料ドロー作成ツール
・世界ランキング
(2023年3月8日18時23分)

その他のニュース

11月22日

“鉄板”シナーで2連勝 連覇狙う伊4強 (8時21分)

米を下した豪 3年連続デ杯4強へ (7時31分)

11月21日

【告知】横浜慶應チャレンジャー2回戦 (20時33分)

伊藤あおい/齋藤咲良ペア 初戦突破 (19時58分)

ラファエル・ナダル 記録一覧 (18時41分)

あなたも日本テニス界を盛り上げる一員に! (17時02分)

残り3日でまだ1回戦 (15時41分)

クリロナら ナダル引退惜しむ (14時19分)

大坂なおみ カムバック賞の候補に (12時10分)

ドイツ快勝、カナダ下し4強入り (9時57分)

イタリア 11年ぶり5度目のV (8時34分)

11月20日

【20周年特別企画】総選挙!みんなで選ぼう!思い出の試合 (17時44分)

アルカラス「ラファは一人しかない」 (13時16分)

躍進スロバキア 米・豪・英下し決勝へ (12時21分)

ナダル引退「本当にありがとう」 (10時38分)

ナダル「一生懸命夢に向かえばそれが叶う」 (8時48分)

スペイン敗北 ナダルは引退へ (8時05分)

アルカラス 意地のストレート勝利 (5時12分)

ナダル撃破「本当に特別な試合」 (4時17分)

ナダル 引退大会で黒星も闘志 (3時15分)

【1ポイント速報】ナダル 引退大会でシングルス出場 (0時29分)

11月19日

伊藤あおい 快勝で初戦突破 (22時01分)

島袋将 ストレート負けで初戦敗退 (20時26分)

坂本怜 シード撃破「優勝が目標」 (19時14分)

フェデラー 引退ナダルに長文メッセージ (17時45分)

18歳の坂本怜 慶應チャレンジャー初戦突破 (15時15分)

【1ポイント速報】慶應チャレンジャー1回戦 (15時12分)

デ杯で引退も「他選手と同じように…」 (14時46分)

内山靖崇 2時間半超え熱戦の末初戦敗退 (13時52分)

TOPプロの熱戦を目の前で BLUE SIX HEAT JAPAN 2024 (11時54分)

望月慎太郎 快勝で初戦突破 (11時19分)

熱戦制した伊 2年連続決勝へ (9時48分)

ナダル「理想的な別れというものはない」 (8時32分)

【動画】ナダル 生涯のハイライト全て振り返る (0時00分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る


テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!