テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は27日、男子シングルス3回戦が行われ、第9シードの
F・オジェ アリアシム(カナダ)が世界ランク55位の
F・クライノビッチ(セルビア)を7-6(7-3), 7-6(7-2), 7-5で破り、16強入りを果たした。
>>ナダル、ジョコビッチら全仏OP男子組合せ・結果<<>>シフィオンテクら全仏OP女子組合せ・結果<<全仏オープンに4度目の出場のオジェ アリアシムは昨年まで本戦未勝利だったが、今大会の1回戦で世界ランク122位のJP・バリジャス(ペルー)を2セットダウンからの大逆転で破り、初勝利。2回戦で同155位のC・ウーゴ・カラベリをストレートで破って3回戦に進出した。
一方のクライノビッチは1回戦で第17シードの
R・オペルカ(アメリカ)、2回戦で世界ランク223位のB・ゴジョ(クロアチア)を破っての勝ち上がり。
オジェ アリアシムとクライノビッチの対戦は今回が5度目で過去2勝2敗。昨年はオジェ アリアシムが2戦2勝している。
第1セット、互いにサービスゲームをキープしてタイブレークに突入するとオジェ アリアシムが2度のミニブレークに成功して先取する。
第2セットではオジェ アリアシムが第7ゲームでこの試合初のブレークを奪う。第10ゲームでサービングフォーザセットを迎えるも、クライノビッチが土壇場でブレークバックに成功。再びタイブレークにもつれると、1ポイント目でミニブレークに成功したオジェ アリアシムがポイントを先行し続けて、2セット連取する。
第3セットに入ると、クライノビッチが第3ゲームで先にブレークを奪うも、オジェ アリアシムが第8、第12ゲームでブレークに成功して3時間の熱戦に終止符を打った。
オジェ アリアシムは4回戦で第5シードの
R・ナダル(スペイン)と対戦する。ナダルは第26シードの
B・ファン・デ・ザンスフルプ(オランダ)を6-3, 6-2, 6-4のストレートで破り、6年連続17度目の4回戦進出を果たした。両者は2019年に1度対戦し、ナダルが勝利している。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにオジェ アリアシムのコメントを掲載。昨年4月からナダルの元コーチで叔父のトニ・ナダルが、オジェ アリアシムのコーチを務めており、現体制では初対戦となる。
「ラファのプレーについて分析する必要があるかどうかは分からない。彼が何を得意としているかは、みんな知っていると思う。トニがラファのプレーについて何か新しいことを教えてくれるとは思わないよ」
「トニと一緒に仕事をすると決まった時点から、いずれ僕とラファがプレーをする可能性があることははっきりとしていた」
「そして今、彼はこのグランドスラムに存在している。でも、トニは中立の立場で試合を見るだろうし、試合を楽しむだろうね。僕としては、また新たな試合、新たな機会だから、良い試合をして勝ちたいと思っているけど。もちろん、とても難しいことだよ」
一方のナダルも、オジェ アリアシム陣営に叔父のトニがいることについて言及している。
「僕にとって、それはとてもシンプルなことだ。彼は僕の叔父だ。間違いなく、僕に負けて欲しいとは思わないけど、彼はプロだし他の選手と一緒にいるんだ。どうなるんだろう、ファミリーボックスの中にいるのかいないのか、でも気にしない。問題はゼロだ。僕にはまったく関係ない話だよ」
同日には第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)、第3シードの
A・ズベレフ(ドイツ)、第6シードの
C・アルカラス(スペイン)、第15シードの
D・シュワルツマン(アルゼンチン)、第21シードの
K・ハチャノフらが16強に駒を進めている。
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