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ナダル MS最多37勝ならず

ラファエルナダル
ラファエル・ナダル
画像提供: ゲッティイメージズ
男子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)は20日、シングルス決勝が行われ、第4シードのR・ナダル(スペイン)は第20シードのT・フリッツ(アメリカ)に3-6, 6-7(5-7)で敗れ、N・ジョコビッチ(セルビア)と並ぶATPマスターズ1000シリーズ史上最多タイの通算37勝はならなかった。

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ここまで今季20連勝中のナダルだったが、準決勝のC・アルカラス(スペイン)戦で左の胸部〜肩付近を痛めてメディカルタイムアウトを取っていた。一方のフリッツは、前日に行われた準決勝のA・ルブレフ戦で右足首付近を痛めると、決勝当日の練習中に右足首を捻るアクシデントに見舞われ、両者とも負傷を抱えながら決勝戦に臨んだ。

第1セット、ナダルは準決勝に続き、オープニングゲームとなった自身のサービスゲームをブレークされると第3ゲームもブレークを許し、0-4とリードを奪われる。ナダルは第5、第7ゲームをキープすると、第8ゲームでフリッツのサービスゲームを破って3-5と一矢報いるも、フリッツに第9ゲームをブレークされる。

ナダルは第7ゲーム終了時に主審に対して、第1セット終了後にドクターと理学療法士を呼ぶことを要求。第1セットが終了すると、前日に痛めた左の胸部を気にした様子でコートを離れ、メディカルタイムアウトを取る。

第2セット、ナダルのコンディションに注目が集まる中、ナダルが第3ゲームでフリッツのサービスを破るも、直後の第4ゲームでフリッツがブレークバックをして振り出しに戻す。両者キープが続き、ゲームカウント4-5で迎えた第10ゲーム、フリッツがチャンピオンシップポイントを握るもナダルはこれを凌いでキープ。

タイブレークにもつれると、ナダルは1ポイント目でミニブレークを許すも、2度のミニブレークで5-4とリード。流れはナダルに傾いたかと思われたが、セットポイントを掴む絶好の場面で、ナダルはドライブボレーをミス。フリッツに3ポイント連取を許し、ストレート負けを喫した。

ナダルは今季、1月のメルボルン・サマーセット(オーストラリア/メルボルン、ハード、ATP250)で優勝を飾ると続く全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で史上最多となる21度目の四大大会制覇を達成。2月のアビエルト・メキシカーノ・テルセル・HSBC(メキシコ/アカプルコ、ハード、ATP500)で優勝をおさめ、マッチ15連勝で今大会に出場。2回戦から準決勝まで5試合に勝利して20連勝中だったが、決勝でフリッツが立ちはだかった。

優勝したフリッツは、2年9ヶ月ぶりのツアー2勝目をATPマスターズ1000で飾った。また2001年大会を制したA・アガシ(アメリカ)以来、21年ぶりの地元アメリカ勢による優勝を実現した。

ナダルは23日に開幕するマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)を欠場することを明らかにしており、今後はクレーコートシーズンに向けて調整を行う見込み。




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(2022年3月21日9時57分)



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