国内最大

総合テニス専門サイト「テニス365」

tennis365.net

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

「プリンスストリング6アイテムスピン実験のまとめ」

ギーク通信
■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)
画像提供: ウインザー商事
■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。

>>前回のギーク通信「最強スピンガットを徹底比較」<<

前回は、プリンススタッフのトラックマンでの実験結果を発表しましたが、今回は、自分自身で打って検証してみました。

ラケットはまったく同じものをお借りして、トラックマンでデータを取りました。
まずは、結果を見る前に予想をしてみます。

1位:横ポリハイブリッドスピンXX
2位:ツアーXXスピン17
3位:縦ポリハイブリッドスピンXX
4位:ハリアーレスポンス
5位:エンブレムタッチSF
6位:ツアーXT18

結果

1位:横ポリハイブリッドスピンXX 2113/rpm(113.0km)
2位:ハリアーレスポンス 2077/rpm(108.2km)
3位:ツアーXT18 2077/rpm(109.9km)
4位:ツアーXXスピン17 2059/rpm(112.9km)
5位:縦ポリハイブリッドXXスピン 2005/rpm(116.0km)
6位:エンブレムタッチSF 1969/rpm(115.9km)

予想は1位だけ当たりました。

かっこ内のスピードに注目してもらいたいのですが、4位5位6位の方がスピードが速いのですが、エネルギー保存の法則からすると、エネルギーの総量は変化しないはずなので、スピードが速くなると、スピン量は減り、スピン量が増えると、スピードは遅くなるのが物理学的には普通のはずですが、1位の横ポリハイブリッドXXスピンは、回転数は1位なのに、スピードも113.0kmと3番目に速い数字です。

エネルギー保存の法則が当てはまるのは、打つ人のフォーム、スイングスピードが同じ場合です。横ポリを打った時だけ感じたのですが、ボールが食い付いてインパクトから押している感覚があり、気持ちよく振り抜けるイメージがしました。
おそらく、スイングが少しダイナミックになったのだと思います。

スイングスピードが上がったか、スイングアークが大きくなったかのいずれかで、スピードとスピンの両方が向上することが稀にあります。横ポリハイブリッドXXスピンを打った時に感じたボールを長く捉えている感覚は、稀にある自分のスイングとドンピシャに合っていたために起こった現象のようです。

ポリエステルとナイロンの結果から見ても、ポリエステルの方がナイロンより、スピンがかかり、ナイロンの方がポリエステルよりスピードが出るのは間違いないところです。

スピンのかかる現象が解明されたのが、2005年頃で縦糸が横方向にずれて、その戻りでスピンがかかるスナップバック(この頃はスプリングバックと言っていました)によるものだとわかりました。それまでは、ストリングの表面に凹凸をつけ摩擦係数を上げるものがスピンがかかると思われていたので、180度考え方が変わりました。

この現象を解明した川副教授は、そもそもストリングは交互に編み込まれており、1.3mm前後の凹凸ができており、ストリングの表面に少しの凹凸をつけても効果はほとんどないと言っています。プリンススタッフ3名と私の4名の結果から見えてくるものは、表面がツルツルしているハリアーレスポンスの方が凹凸のあるツアーXXスピンよりスピンがかかるということ。(4人中3人)ハイブリッドは縦ポリより横ポリの方がスピンがかかるということ。(4人中4人)

凹凸のあるストリングは必要ないかというと、決してそうではありません。なぜかというと、予想の段階では全員ツアーXXスピンの方がハリアーレスポンスよりスピンがかかるとしており、ざらっとした打球感でボールが食いついているフィーリングがあり、自分のイメージする弾道で飛んでくれるので、コントロールがつけやすいのです。

ラフ加工や多角形を使用する選手が多いのも頷けます。丸型ポリエステルでフィーリングが合えば、それに越したことはありません。その方がスピンがかかりやすいのですから。

今回のテストでわかったことは
・ナイロンよりポリエステルの方がスピンがかかりやすい
・多角形より丸型の方がスピンがかかりやすい
・縦ポリより横ポリの方がスピンがかかりやすい
あくまでも4名のデータですので、もっと大勢のデータだと違う結果が出るかもしれません。参考になれば幸いです。

プリンス×ハイドロゲンの海外向けビーストが発売予定で、そのラケットもトラックマンでデータを取ってみました。chrome100というモデル名で、ジョンイズナーが使用しているそうです。旧タイプのビースト100(300g)と同じ素材で、バランスが5mmトップライトの315mmです。計測の結果はスピード110.7km、スピン2059/rpmでした。ストリングはツアーXXスピンでしたので、今回ストリングテストした同ストリングで、比較してみると、スピード112.9km、スピン2059/rpmとほぼほぼ同じ結果でした。

chrome100

chrome100

ストリングテストで使用したラケットは、ビースト100(300g)ですから、海外版と日本版はさほど変わらないということです。打球感はやや硬く感じましたが、ビースト100より振動が多かったので、そのせいかもしれません。尖ったデザインですが、中身は意外と手堅い黄金スペックの仕上がりになっています。

>>プリンス×ハイドロゲン ビースト100<<

[PR]ウィンブルドンテニス
6/28(月)~7/11(日)
WOWOWで連日生中継!


■放送&配信スケジュールはこちら>




■関連ニュース

・【GEEK通信】「プリンス白ツアー5機種で5連勝」
・プリンス グラファイトが復活
・錦織 2年ぶりの芝「まぁまぁ」

■おすすめコンテンツ

・テニス体験レッスン受付中
・無料ドロー作成ツール
・世界ランキング
(2021年6月22日14時31分)

その他のニュース

9月17日

柚木武 元世界1位と複出場へ (14時44分)

エナン、日本開催Jr大会アンバサダーに (13時47分)

ジョコ 異競技の“超人”を称賛 (11時14分)

差別騒動の米選手 立場逆転で非難殺到 (9時34分)

40歳ワウリンカ 17歳新星に貫禄勝ち (8時15分)

9月16日

ダニエル太郎 シード撃破し本戦王手 (18時40分)

坂本怜 元世界16位に屈し予選敗退 (18時23分)

【1ポイント速報】ダニエル太郎・坂本怜 予選1回戦 (14時00分)

大坂なおみ 3大会連続出場へ (13時49分)

全仏OP4強の22歳 ハードで初白星 (12時27分)

19歳大活躍 チチパスら撃破 (10時50分)

加藤未唯 今季20度目の初戦敗退 (8時06分)

9月15日

ルードが父に、婚約者の妊娠発表 (15時47分)

大坂なおみら 日本勢最新世界ランク (14時53分)

錦織圭ら 日本勢最新世界ランク (13時53分)

40歳ワウリンカ 最年長Vならず (12時14分)

デ杯 ファイナル進出国が決定 (10時51分)

17歳 今季最年少V達成 (9時21分)

烈火のごとき19歳 快進撃でツアー初V (8時18分)

9月14日

岡村恭香 勝利目前からまさかの敗退 (17時04分)

徳田廉大が国際大会15度目V (15時33分)

上杉海斗/渡邉聖太ペア 準優勝 (14時45分)

17歳 WTA500で決勝へ (13時28分)

珍サーブで奇襲「見たことない」 (12時05分)

急成長23歳 ツアー初の決勝進出 (10時19分)

痙攣で倒れ込むも世界8位撃破の金星 (9時16分)

ワウリンカ 40歳で2度目の決勝進出 (8時10分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る


テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!