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「プリンスストリング6アイテムスピン実験のまとめ」

ギーク通信
■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)
画像提供: ウインザー商事
■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。

>>前回のギーク通信「最強スピンガットを徹底比較」<<

前回は、プリンススタッフのトラックマンでの実験結果を発表しましたが、今回は、自分自身で打って検証してみました。

ラケットはまったく同じものをお借りして、トラックマンでデータを取りました。
まずは、結果を見る前に予想をしてみます。

1位:横ポリハイブリッドスピンXX
2位:ツアーXXスピン17
3位:縦ポリハイブリッドスピンXX
4位:ハリアーレスポンス
5位:エンブレムタッチSF
6位:ツアーXT18

結果

1位:横ポリハイブリッドスピンXX 2113/rpm(113.0km)
2位:ハリアーレスポンス 2077/rpm(108.2km)
3位:ツアーXT18 2077/rpm(109.9km)
4位:ツアーXXスピン17 2059/rpm(112.9km)
5位:縦ポリハイブリッドXXスピン 2005/rpm(116.0km)
6位:エンブレムタッチSF 1969/rpm(115.9km)

予想は1位だけ当たりました。

かっこ内のスピードに注目してもらいたいのですが、4位5位6位の方がスピードが速いのですが、エネルギー保存の法則からすると、エネルギーの総量は変化しないはずなので、スピードが速くなると、スピン量は減り、スピン量が増えると、スピードは遅くなるのが物理学的には普通のはずですが、1位の横ポリハイブリッドXXスピンは、回転数は1位なのに、スピードも113.0kmと3番目に速い数字です。

エネルギー保存の法則が当てはまるのは、打つ人のフォーム、スイングスピードが同じ場合です。横ポリを打った時だけ感じたのですが、ボールが食い付いてインパクトから押している感覚があり、気持ちよく振り抜けるイメージがしました。
おそらく、スイングが少しダイナミックになったのだと思います。

スイングスピードが上がったか、スイングアークが大きくなったかのいずれかで、スピードとスピンの両方が向上することが稀にあります。横ポリハイブリッドXXスピンを打った時に感じたボールを長く捉えている感覚は、稀にある自分のスイングとドンピシャに合っていたために起こった現象のようです。

ポリエステルとナイロンの結果から見ても、ポリエステルの方がナイロンより、スピンがかかり、ナイロンの方がポリエステルよりスピードが出るのは間違いないところです。

スピンのかかる現象が解明されたのが、2005年頃で縦糸が横方向にずれて、その戻りでスピンがかかるスナップバック(この頃はスプリングバックと言っていました)によるものだとわかりました。それまでは、ストリングの表面に凹凸をつけ摩擦係数を上げるものがスピンがかかると思われていたので、180度考え方が変わりました。

この現象を解明した川副教授は、そもそもストリングは交互に編み込まれており、1.3mm前後の凹凸ができており、ストリングの表面に少しの凹凸をつけても効果はほとんどないと言っています。プリンススタッフ3名と私の4名の結果から見えてくるものは、表面がツルツルしているハリアーレスポンスの方が凹凸のあるツアーXXスピンよりスピンがかかるということ。(4人中3人)ハイブリッドは縦ポリより横ポリの方がスピンがかかるということ。(4人中4人)

凹凸のあるストリングは必要ないかというと、決してそうではありません。なぜかというと、予想の段階では全員ツアーXXスピンの方がハリアーレスポンスよりスピンがかかるとしており、ざらっとした打球感でボールが食いついているフィーリングがあり、自分のイメージする弾道で飛んでくれるので、コントロールがつけやすいのです。

ラフ加工や多角形を使用する選手が多いのも頷けます。丸型ポリエステルでフィーリングが合えば、それに越したことはありません。その方がスピンがかかりやすいのですから。

今回のテストでわかったことは
・ナイロンよりポリエステルの方がスピンがかかりやすい
・多角形より丸型の方がスピンがかかりやすい
・縦ポリより横ポリの方がスピンがかかりやすい
あくまでも4名のデータですので、もっと大勢のデータだと違う結果が出るかもしれません。参考になれば幸いです。

プリンス×ハイドロゲンの海外向けビーストが発売予定で、そのラケットもトラックマンでデータを取ってみました。chrome100というモデル名で、ジョンイズナーが使用しているそうです。旧タイプのビースト100(300g)と同じ素材で、バランスが5mmトップライトの315mmです。計測の結果はスピード110.7km、スピン2059/rpmでした。ストリングはツアーXXスピンでしたので、今回ストリングテストした同ストリングで、比較してみると、スピード112.9km、スピン2059/rpmとほぼほぼ同じ結果でした。

chrome100

chrome100

ストリングテストで使用したラケットは、ビースト100(300g)ですから、海外版と日本版はさほど変わらないということです。打球感はやや硬く感じましたが、ビースト100より振動が多かったので、そのせいかもしれません。尖ったデザインですが、中身は意外と手堅い黄金スペックの仕上がりになっています。

>>プリンス×ハイドロゲン ビースト100<<

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