■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
いつものダブルスオフに、ヨネックスの新作、「Vコア100」「Vコア98」「Vコア100L」を持って行きました。

まずはVコア100を使ってゲーム開始です。
偶然ですが、相手ペアは二人とも前作のVコアを使っていました。
気持ちよく、プレーしていたら、相手の視線が自分の方に向いています。
プレーに対して凝視しているのではなく、新作Vコアに向けた眼差しでした。
ゲーム終了後、
相手ペアのAさん「そのラケット今度出るモデルですよね」
Bさん「なんで持ってるんですか」
中居「実は、ウインザーの店員なんです。今日は試打で持ってきています。よかったら打ってみてください。」
Aさん「今100を使っているんでこれ借りてもいいですか。」
中居「もちろんです。後で感想聞かせてくださいね。Bさんもよかったらどうぞ。」
Bさん「自分は98なんです」
中居「98もありますよ。使ってみてください。」
二人とも大喜びで、新作Vコアを手にして次のゲームに勤しんでいました。
結局Aさんは最後までVコア100を手離しませんでした。
すぐ返却してくれたBさんに質問しました。
中居「Vコア 98はいかがでしたか」
Bさん「よかったですね、勝手にスピンがかかってくれる感じがしました。」
中居「今使っているVコアと比べて何か違いはありますか。」
Bさん「振動が少なく、柔らかくなったような感じがしました。」
Bさんは、気に入られたようです。
私も打ってみましたが、前作との違いは明らかでした。
前作のVコア98は、私には硬く感じ、過去コラム《【GEEK通信】「キュッパーマルゴー(98インチ、305g)のリキラケってなに?」》で打った時も、Eゾーン98に比べて、硬くて難しいという印象がありました。
今作は、旧VコアとEゾーンの丁度中間になるような硬さで、難しさは無くなっていました。
Vコア98は、球持ちの良い打球感で、インパクトからフォロースルーが安定してくれて、回転がかかって伸びの良いボールが毎回飛び出します。
Bさんが勝手にスピンがかかってくれると言ったのも頷けます。
シングルスをメインにプレーする方におすすめの一本です。

Vコア100の試打ラケットを最後まで手放さずにプレーしていたAさんに聞きました。
中居「新しいVコア100はいかがでしたか」
Aさん「打ちやすいラケットですね。手に全然響かなくてくっついてくる感じがします。発売はいつですか。」
中居「1月中旬の予定です。」
Aさん「ヨネックスが大好きで、EゾーンとVコアプロも持ってます。」
と言ってバッグの中を見せてもらうと、ヨネックスのラケットだらけでした。おまけにシューズもヨネックスでした。
Aさん「実は名前もヨネ○○と言います」
中居「関係者の方ですか」
Aさん「まったく関係ありません。自主的に使っているだけです。」
Aさんは、Vコア100を気に入って購入することに決めました。
Vコア100は【とにかくスピンが凄い】に尽きます。
リターンが沈むし、トップスピンロブにアングルパスも決まりました。
また、セカンドサービスもフルスイングした方が安定していました。

いつもより力んで打ってしまうので、4ゲームのダブルスでへとへとになってしまい、Vコア100Lに持ち替えました。
20g軽くなるだけで、全然楽です。
グリップ内部の衝撃吸収機能VDMのおかげで、軽量タイプにありがちな微振動がなく、気持ち良い打球感を実現してくれました。
軽量、トップヘビーのVコア100Lの良いところは、ラケットを立てた状態でテイクバックすると軽く感じ、振り出し始めると、振り子の原理で、ヘッドが回転していき、加速していきます。
300gでフルスイングできる方は、280gにする必要はありませんが、振り遅れの多い方、後半ミスが増える方は、300gから280gにしてみることをオススメします。
あらっ不思議、280gでも300gと変わらないかそれ以上のボールだって打ててしまいます。

Vコアは95平方インチ、98平方インチ、100平方インチの3種類ありますが、フェースの大きさだけでなく、ウエイトも気にかけてみてください。
98平方インチは305gと285g、100平方インチは300gと280gがあります。
テニスのために体力アップのトレーニングをしている方は当然重たい方を選んでください。
テニスをプレーすることで健康維持になっている方は軽い方が良いと思いますので試してみてください。
【関連動画:21Vコアインプレッション】
■関連ニュース
・「いまさら聞けない?テニスストリングの常識、非常識」・「騙されたと思って打ってみて!ラクラケはプラスが色々」・「騙されたと思って打ってみて!ラクラケはプラスが色々」■おすすめコンテンツ
・テニススクール コンシェルジュ・レンタルコート予約・世界ランキング