男子プロテニス協会のATPは2日に公式サイトで、世界ランク2位の
R・ナダル(スペイン)の元コーチであるトニー・ナダル氏が語ったコーチングについて掲載した。
>>YouTube テニス365チャンネル<<【YouTube】緊急事態宣言解除後、初のテニスに挑む現在まででナダルはキャリア85勝、四大大会では19度の優勝を飾る。2008年8月に初めて世界ランク1位に輝くと昨年を含め5度、同1位でキャリアを終える記録を打ち立てた。
幼いころからトニーの指導を受けていた甥のナダルは、2017年シーズン終了後にコーチと選手としての関係を終了。その後は元世界ランク1位の
C・モヤ(スペイン)がコーチとしてツアーを共にしている。
トニーは「選手とコーチの関係はとても大切だ。選手が家にいるときの教育にもなる。性格は家族から作られる。私の父親はあまり話さない人だったが、私は彼を見習い多くのことを学んだ」と語った。
「この人生で、尊敬は非常に大切にされるべきだと思っている。特に年下から年上の人への経緯は重要だ。最近の若い人たちはこの気持ちを持たなず尊敬の念を示さないものが多い」
トニーは過去にナダルをコーチングするにあたって、給料とされるお金は発生していないと告白していた。また、ナダルが初優勝を飾った2010年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)前には、サービス向上のためにラケットの握り方を変更するように指導していたとも明かしている。
「練習や大会で世界最高峰の選手たちを見てきた。人生で自分がベストではないと知っていて、彼らを倒したいと考えているのなら、上達するために新しいアイデアを積極的に取り入れなければならない」
「私はいつもシンプルに物事を話すようにしている。今日の社会では単純すぎるとお金が稼ぎにくくなってしまうなどと考えられている。多くの情報があることはいいことだが、分析だけではわからない本当の部分もある。いいコーチは数字だけでなく状況を観察して結論を出す」
最後にトニーは「私にとって常に最も大切なのは選手の状態だ。ナダルとコートに行って彼と試合を組み立てるときはいつも幸せだ」と述べた。
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