テニスメーカーのウイルソンは1日、「ウイルソンの革命」と題した最新ラケットの「CLASH(クラッシュ)」を2月15日の発売に先駆けて、全貌を公開した。
このクラッシュは昨年11月より、ダズル柄と呼ばれる白黒の特殊な迷彩模様を施したテスト用ラケットを用いた試打会が全国各地で開催され、その様子がSNS上で公開されたほか、
錦織圭、
伊藤竜馬、
内山靖崇らウイルソンのラケットを使用する日本のトッププレーヤー、そして
G・ディミトロフ(ブルガリア)、
G・モンフィス(フランス)、
S・チチパス(ギリシャ)、
M・ラオニッチ(カナダ)、A・デ ミナー、
F・ロペス(スペイン)ら海外のトッププレーヤーらが打っている映像が一部配信され、話題となっていた。
【動画】錦織圭、クラッシュの感想は?【動画】チチパス、ディミトロフらが試打!ではこのクラッシュは、何が革命的なのだろうか。従来、ラケットの特徴を表現するうえで、「硬い・柔らかい」、「しなる・しならない」という表現が多く用いられてきたが、クラッシュはそれらの概念に一石を投じるラケットと言える。
今回ウイルソンは、この「硬い・柔らかい」、「しなる・しならない」という表現には、打球時の感触が「硬く感じる、柔らかく感じる、しなっているように感じる」というプレーヤーの感覚と、フレームの材質や構造上の「硬い・柔らい」「しなり、捻れ」が混在していることに着目。
結論として、フレームが硬く安定性があることで飛びとコントロールに優れ、フレームのしなりがフィーリングの良さを生むことから、これらを1本のラケットに集約することを、新テクノロジーを開発することで実現した。
新テクノロジーの1つ目がカーボン繊維の特殊に編む「フリーフレックス」。これによりウッド(木製)ラケットのようなしなりを生み出す。但し、しなりは打球時に良いフィーリングが得られる一方で、しなりが大きいほどラケットの面は安定せず制御がしきれない。そこで新テクノロジー「ステーブルスマート」によりラケットの安定性を高め、「しなるがぶれない」ラケットが誕生した。
既存のウイルソンのラケットのラインナップを比較として用いると、「しなるラケット」の代名詞である「BLADE(ブレイド)」シリーズよりもしなり、「ULTRA(ウルトラ)」と同等のコントロール&パワーに優れたラケットである。
【動画】クラッシュ、打ってみました!製品は、幅広いプレーヤーに適した重量295グラムのクラッシュ100と、スイングスピードの速いプレーヤーに適した310グラムのクラッシュ100ツアーの2機種が発売される。
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