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テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は大会6日目の30日、男子シングルス3回戦8試合が行われ、第4シードのA・マレー(英国)がM・バグダティス(キプロス)に7-5, 3-6, 7-5, 6-1で勝利、5年連続となる4回戦進出を果たした。
この日の3試合目の予定ながらも、前の2試合が長引いたため、午後7時過ぎに始まったこの試合。第1セットはお互いにサービスキープが続く展開となるが、第11ゲームでブレークに成功したマレーが6-5とリードすると、続く第12ゲームをキープしてセットを先取する。
バグダティスのサーブで始まった第2セット、第3ゲームでマレーがブレークに成功すると、試合の流れは地元観客の後押しを受けたマレーの手の中にあると思われた。しかし、マレーは続く第4ゲームでバグダティスにブレークポイントを握られると、この場面でダブルフォルトを犯し、リードを手放してしまう。
第2セット第5ゲーム、このゲームだけでマレーは6本ものブレークチャンスがありながらもブレークに失敗、バグダティスがサービスキープに成功すると、続く第6ゲームでブレーク。このリードを守ったバグダティスがセットオールに追いつく。
この時点で時計の針は午後9時を回っており、センターコートの屋根を締め、証明をつけるために試合は一時中断となる。
およそ30分後に試合は再開されると、第3セット第5ゲームでバグダティスが先にブレークに成功、ゲームカウント3-2とリードを奪う。ここまで再三のチャンスを逃していたマレーは、第8ゲームでブレークバックに成功すると、さらに第12ゲームもブレーク、逆転でセットカウント2-1とリードを奪う。
今大会の規定では、ナイターで試合を行えるのは午後11時までとなっているが、第4セットが始まった時にはすでに午後10時30分を過ぎていた。
第2ゲームでマレーがブレークに成功すると、マレーが4-1とリードして迎えたエンドチェンジの際、マレーはベンチに腰掛けず、一刻も早く試合を再開したいことをアピール。対するバグダティスは時間をたっぷり使い、席を立った。
この時点で時間は午後10時57分、そして2分後にはマレーが決定的なブレークに成功して5-1とリードを広げる。ここで時計の針は午後11時を示しており、本来ならば試合は中断されるはずだが、大会主催者は試合の続行を決断。何とか今日中に試合を終わらせられるチャンスを得たマレーは、第7ゲームをしっかりとキープ、3時間13分で決着をつけた。この時、時計の針は11時2分を示していた。
今大会での最も遅い時間に終わった試合を制したマレーは「タフなコンディションでしたが、屋根が閉まってからは、少しだけボールを叩けるようになりました。サーブも良くなりました。」と、屋根が閉まったことについてコメントしている。
マレーは4回戦で第16シードのM・チリッチ(クロアチア)と対戦する。チリッチはこの日、S・クエリー(アメリカ)を7-6 (8-6), 6-4, 6-7 (2-7), 6-7 (3-7), 17-15のフルセットで下し、4回戦に進出している。
今大会史上、2番目に長い試合となった5時間31分の死闘を制したチリッチは「暗くなり始めていたので、あと10分か15分もプレーしていたら、月曜日に順延になっていたかもしれません。第3セットからチャンスはありましたが、決定的な1本が取れませんでした。特に試合の終盤はやるべきことに集中するのが難しかった。」と、試合中の心境を吐露している。
第4シードのD・フェレール(スペイン)と第30シードのA・ロディック(アメリカ)の対戦は、フェレールが2-6, 7-6 (10-8), 6-4, 6-3の逆転で勝利、4回戦に進出している。フェレールは錦織圭(日本)を破った第9シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)と、ベスト8進出を懸けて対戦する。
この他の試合では、第5シードのJW・ツォンガ(フランス)がL・ラコ(スロバキア)に6-4, 6-3, 6-3で、第10シードのM・フィッシュ(アメリカ)がD・ゴファン(ベルギー)に6-3, 7-6 (8-6), 7-6 (8-6)で勝利するなど、シード勢が勝ち進んだ。
また2回戦で第2シードのR・ナダル(スペイン)を破る番狂わせを演じていたL・ロソル(チェコ共和国)は、第27シードのP・コールシュライバー(ドイツ)の前に2-6, 3-6, 6-7 (6-8)のストレートで敗れているほか、予選勝者のB・ベイカー(アメリカ)が・パイユに6-4, 4-6, 6-1, 6-3で勝利している。
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