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ソニーエリクソンオープンのシングルス1回戦で敗れたクルム伊達公子(日本)は、ジャン・シューアイ(中国)と組んだ女子ダブルスにも出場した。
クルム伊達が、マイアミ大会で女子ダブルスをプレーするのは、1992年以来実に20年ぶりのことだった。
第1セットは、対戦相手のバニア・キング(アメリカ)/モニカ・ニクレスク(ルーマニア)が、先にブレークして、クルム伊達/ジャン組がブレークバックするという展開を3回経た後、タイブレークに突入した。タイブレークでは、ジャンのミスが目立ち、一気に1-7と突き放されて、クルム伊達/ジャン組は、セットを先取された。
今までクルム伊達は、ダブルスの時に、ファーストサーブでもセカンドサーブでも、基本的にサーブ&ボレーに出たが、今回の1回戦では、ベースラインにステイしたり、ネットへ出たり、プレーをミックスした。これは、クルム伊達のある思いから出た行動だった。
「インディアンウエルズに続いて、マイアミの高いカットオフをクリアして、本戦に入れたのは、二人の成長だと思うんです。でも、私達はこれからどうやって、この位置をキープしつつ、さらに上に勝っていくのかということを考えた。メキシコ大会が終わった後に、何が強みで何が弱みか、二人の強み弱み、それぞれの強み弱み、それをダブルスでどうカバーし合うのか、二人で話をした。それを踏まえて、ちょっと違うことをやってみようと思った」
第2セットは、クルム伊達/ジャン組が、第3ゲームを先にブレークするものの、二人共にミスが目立ち、コンビネーションも乱れ、第4、6ゲームを逆にブレークされて、結局3-6で落として、ストレートで敗れた。
クルム伊達とジャンは、11年オーストラリアンオープンからダブルスのコンビを組み始めて、1年以上が経過した。努力家のジャンは、ツアーでのベストフレンドの1人でもある。
「いろいろダブルスについて、議論するところもあるが、私自身、ダブルスによって良くなることもあるし、彼女の成長も見られる」(クルム伊達)
今後、高いグレードの大会であるWTAプレミア大会で、クルム伊達/ジャン組が、どう成長し、どのような結果を残していけるのか注目していきたい。
(文・写真/神 仁司)
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