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右肘の手術による1年近いブランクを経て今年2月に復帰し、全仏オープン、ウィンブルドン、全米オープンとグランドスラムで少しずつ自信を積み重ねてきた錦織圭(日本)。一時はランキング外まで落ちたものの、わずか半年の期間でグランドスラム出場基準となる100位を突破し、大いなる前進を見せた。
そんな錦織の2010年シーズンを豊富な試合映像と独自取材で振り返るドキュメンタリー「錦織・クルム伊達 それぞれの世界挑戦2010」が12月19日(日)夜11:00よりWOWOWで放送される。同番組ではアスリートとしての限界に挑む40歳のベテラン、クルム伊達公子(日本)についても追っている。
1月には2011年のグランドスラム最初の大会「全豪オープンテニス」も迫っており、本戦ストレートインでの出場が決まっている錦織選手にはさらなる飛躍が期待される。そんな日本の男子テニスのエース、錦織選手にWOWOWが独占インタビューを行った。
―――去年のこの時期はケガに苦しんでいましたが、今のお気持ちは?
ちょうど1年前のリハビリ期間が一番つらかったですね。こうやってテニスができるだけで幸せですし、100位まで戻って来れたのは大きな1年だったと思います。
―――ランキングが消滅した時の心境は?
「簡単に戻ってこれるんじゃないか?」という思いもありましたが、もしかしたらホントに100位まで戻れず、トップの選手と試合することはもう無理なのではないかと思うこともあって・・・ランキングが無くなったのはプロを始めて以来だったし、1年間休むというのも初めてだったので、すごく不安がありました。
―――どん底を味わった分、開き直れたという感じですか?
希望は全部失ったわけではなかったので、また1から始めようと思いました。長い道のりであっても、1つの経験としてやっていかないといけないと思いました。
―――5月末の全仏オープン2回戦では世界3位のジョコビッチ選手と、また6月末のウィンブルドン1回戦では世界1位のナダル選手と対戦しましたが、その後に影響はありましたか?
短期間でこれだけトップの選手とやれたのは初めてだったので、色んなことを勉強させてもらいました。トップクラスのテニスを肌で感じたことはすごく大きかったと思います。
―――8月末の全米オープン2回戦では全豪ベスト4のチリッチ選手を相手に5時間にわたる激闘を制しました。その時のお気持ちは?
チリッチ選手とは2年前くらいにやったことがあるんですけど、相手のリーチやサービスに手こずって何もできなかった思い出があったので、あまり自信はなかったです。でも試合をやるにつれて自信を得ていって、ファイナルも接戦でしたけど、それを勝てたのはすごく嬉しかったですね。
―――「実質ルーキー」だった2008年の頃と、「経験を積んだ今」では世界のテニスに対する意識は変わりましたか?
2008年は勢いでトップまで行けましたが、今年は色んな選手が自分を分かってきていて、弱点を狙ってくるのでやりにくいと感じました。そういう点が2年前とは違いますね。それから、ケガした後、右肘の不安が消えなくて、思いきりラケットを振れない自分がいたので、悩みの多い一年でしたね。
―――今、改めて目標とする選手は?
目標はやっぱり昔と変わらずフェデラーかな。あれだけのプレーをして何でもできる選手なので、そういう目標は変わってないです。
―――来シーズンの目標は?
1つはランキングでトップ50以内に入ること。あと、松岡修造(日本)さんの46位を越せるようにがんばりたいです。来年は全豪オープンもすぐ迫ってきてるので、グランドスラムで結果を出せるように頑張りたいと思います
―――1月の「全豪オープンテニス」の目標を教えてください。
全豪オープンのコートはすごく好きで、ボールもよく跳ねていくので、自分には合っていると思います。暑さとの戦いもあって大変ですが、環境も大好きなので全力で戦いたいと思います!皆さん是非、応援してください!
錦織圭選手とクルム伊達公子選手、日本を代表する2人のテニスプレーヤーの今シーズンを追ったドキュメンタリー「錦織・クルム伊達 それぞれの世界挑戦2010」は12月19日(日)夜11:00よりWOWOWで放送される。
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