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ウォズニアキ、スキアボーネらシード勢敗退◇AEGON国際女子

女子テニスツアーのAEGON国際オープン女子(イギリス/イーストボーン、賞金総額60万ドル、芝)は火曜日、シングルス1回戦残り10試合を行い、第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)、第2シードのF・スキアボーネ(イタリア)らシード勢が次々破れる波乱の一日となった。

世界ランク3位で前年度チャンピオンのウォズニアキを破る金星を上げたのが同19位のA・レザイ(フランス)で、ウォズニアキを6-4, 1-6, 6-3のフルセットで退けた。今季初の芝での試合だったウォズニアキに対して、レザイは先週のバーミンガム大会では準決勝進出を果たし、その準決勝では優勝したN・リー(中国)とフルセットの接戦を演じていた。

「第1セットでは8回もブレークポイントを握っていたのに取れず、彼女は1度のブレークポイントをしっかり活かしていたの。ブレークポイントでアドバンテージを取ることができなかった。彼女は良いテニスをしていたし、どんなボールでも早いタイミングで打って来たわ。今日は負けたけど、それでも自分は素晴らしい選手だと思っているし、前を向いてウィンブルドンへ備えなければならない。」と、ウォズニアキはウィンブルドンへ気持ちを切り替えていた。

レザイは昨年後半から徐々に調子を上げており、今季はマドリッドで自身初となるプレミア大会で優勝を飾るなど、その直後には自己最高位の16位を記録していた。2回戦ではMJ・マルチネス=サンチェス(スペイン)と対戦する。

先に行われた全仏オープンで自身初のグランドスラム優勝を飾り、世界ランク6位をなったスキアボーネを下したのは同57位のS・シルステア(ルーマニア)で、スキアボーネを7-5, 6-3のストレートで倒した。スキアボーネはトップ10選手として初めての試合を勝利で飾ることはできなかった。

「芝は全く違うサーフェースだわ。色も匂いも違うの。ボールが滑るから、早い準備が必要。簡単にプレーできなかったけど、今日は彼女が勝利に値するわ。とてもアグレッシブだったし、自分は思うようにボールを打つことができなかった。またバッテリーを充電する必要があるわね。」とスキアボーネはまだ芝に対応できていないようだった。

全仏女王からの大金星となったシルステアは、主催者推薦で出場のS・クズネツォワ(ロシア)と2回戦で顔を合わせる。クズネツォワはこの日、A・クレイバノワ(ロシア)との同胞対決を4-6, 7-5, 6-2の逆転で勝利しての勝ち上がり。

この日はシード勢が次々に敗退する波乱の1日となった。第4シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)V・アザレンカ(ベラルーシ)に6-7 (2-7), 1-6で、第6シードのF・ペネッタ(イタリア)E・マカロバ(ロシア)に6-7 (5-7), 1-6で敗れた。第7シードで先週のバーミンガム大会で優勝したリーは主催者推薦のE・バルタチャ(英国)と対戦中、第1セットを7-6 (10-8)で先取したが左太腿の怪我のため途中棄権を余儀なくされた。

アザレンカは予選勝者のA・ウズニアッキ(カナダ)を6-3, 6-2で下した同じく予選を勝ち上がったH・ワトソン(英国)と、マカロバは予選勝者のK・シュプレム(クロアチア)を2-6, 7-5, 7-6 (7-4)の逆転で退けたN・ペトロワ(ロシア)と、バルタチャはS・ペア(イスラエル)を1-6, 6-1, 6-3で倒した鄭潔(中国)とそれぞれ2回戦を行う。

この日唯一勝ち上がったシード選手は、昨年見事な復活劇を披露した第5シードのK・クレイステルス(ベルギー)で、同胞のY・ウィックマイヤー(ベルギー)を6-1, 6-1で一蹴した。クレイステルスは左足の怪我のため、4月以降は全仏オープン含めツアー離脱しており、この日の試合がその復帰戦と共に2006年以来となる芝での試合を白星で飾った

「今日のヤニナは彼女のベストのプレーではなかったわ。とてもミスが多くて、普段はそんなにミスをする選手ではないもの。」と不調だったウィックマイヤーを気遣った。怪我については「今日は大丈夫だった。痛みなどは無かったし、それはとても良いことね。」と順調な仕上がりをアピールしていた。

クレイステルスはL・サファロバ(チェコ共和国)と2回戦で対戦する。

今大会の優勝賞金は9万8500ドル。

(2010年6月16日10時13分)
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