男子テニスツアーのAEGON選手権（イギリス/ロンドン、賞金総額７５万ユーロ、芝）は月曜日、芝のシーズンの開幕戦として初日を迎え、元世界ランク１位のＬ・ヒューイット（オーストラリア）がＥ・シュワンク（アルゼンチン）を6-1, 6-0とわずか４４分の快勝で初戦突破を決めた。
同大会では２０００年から２００２年の３連覇と２００６年と４度の優勝を誇る第１５シードのヒューイットは、シュワンクにほとんどテニスをさせず、各セット３回ずつブレークを奪い２度目のマッチポイントで試合に終止符を打った。
「とても良かったよ。最初の芝での試合は、いつもどんなプレーになるのか、どこまで自信を持ってできるのか全く予測がつかないもの。そう考えると良いスタートが切れたし、ボールも良く見えてリターンも終始良かったんだ。」と、自身のプレーにかなりの満足感を感じていた。
この日登場したシード選手で、唯一初戦敗退を喫したのが第１２シードのＪ・シャーディ（フランス）で、その番狂わせを演じたのがＳ・クエリー（アメリカ）だった。試合はクエリーが7-6 (12-10), 6-4のストレートで下していた。
クエリーは「第１セットの接戦となったタイブレークを制した方が勝利を掴むような試合展開だった。今日はサーブが本当に良かった。自分のサービスゲームで危なかったのは１ゲームだけだったし、リターンも好調だったと思う。」と、１３本ものサービスエースを叩き出した試合を振り返った。
その他のシード選手は順当に２回戦進出を決めた。第１０シードのＦ・ロペス（スペイン）がＲ・ケンドリック（アメリカ）を7-6 (7-3), 7-6 (7-3)で、第１１シードのＰ・Ｈ・マチュー（フランス）がＡ・パベル（ルーマニア）を6-4, 7-6 (8-6)で、第１４シードのＭ・ヨージニ（ロシア）がＯ・エルナンデス（スペイン）を6-4, 6-2で、第１６シードのＧ・ガルシア=ロペス（スペイン）がルー・イェンスン（台湾）を6-1, 6-1で退けた。
今大会の第１シードは、世界ランク３位で地元イギリス期待の星であるＡ・マレー（英国）で、第２シードが同６位のＡ・ロディック（アメリカ）、第３シードが同７位のＧ・シモン（フランス）、第４シードが同１４位のＧ・モンフィス（フランス）、第５シードが同１３位のＭ・チリッチ（クロアチア）、第６シードが同１６位のＪ・ブレーク（アメリカ）、第７シードが同２３位のＭ・サフィン（ロシア）、第８シードが同２５位のＭ・フィッシュ（アメリカ）と続く。
上位８シード選手は１回戦が免除されており、２回戦からの登場。
その他の試合結果は以下の通り。
Ａ・セッピ（イタリア） ○-× Ｒ・ジネプリ（アメリカ）, 5-7, 7-6 (7-4), 6-3
Ｍ・ロドラ（フランス） ○-× Ｅ・コロレフ（ロシア）, 6-3, 6-4
Ｍ・バグダティス（キプロス） ○-× Ｊ・ワード（英国）, 6-2, 6-3
Ｎ・マウー（フランス） ○-× Ｊ・ティプサレビッチ（セルビア）, 6-0, 6-4
Ｋ・フリーゲン（ベルギー） ○-× Ｌ・メイヤー（アルゼンチン）, 7-6 (7-3), 6-4
Ｆ・ジル（ポルトガル） ○-× Ｄ・ヒメノ=トラバー（スペイン）, 6-1, 6-3
Ｇ・ディミトロフ（ブルガリア） ○-× Ⅰ・ナバロ（スペイン）, 6-4, 4-6, 6-3
Ｉ・リュビチッチ（クロアチア） ○-× Ｓ・スタコフスキ（ウクライナ）, 4-6, 6-4, 6-4
Ｋ・アンダーソン（南アフリカ） ○-× Ｆ・フォニュイーニ（イタリア）, 6-3, 7-6 (7-3)
Ｘ・マリス（ベルギー） ○-× Ｐ・アンジャー（スペイン）, 5-0, 途中棄権
Ａ・ゴルベフ（カザフスタン） ○-× Ｂ・レイノルズ（アメリカ）, 6-2, 4-6, 7-6 (7-3)
Ｄ・イストミン（ウズベキスタン） ○-× Ｉ・ミナール（チェコ共和国）, 3-6, 6-1, 6-2
Ｇ・ミュラー（ルクセンブルグ） ○-× Ｊ・グッドオール（英国）, 6-3, 7-6 (9-7)
今大会の優勝賞金は８万４３００ユーロ。
（2009年6月9日11時53分）
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