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いよいよ28日から全仏オープンがスタートする。女子が大混戦の様相を呈しているのに対し、男子は「R・ナダル(スペイン)とR・フェデラー(スイス)のどちらが強いかを決める大会」と言われている。
G・ビラス(アルゼンチン)が1977年につくったクレー53連勝というとてつもない大記録に並び、王者フェデラーをして未だ打ち破ることが出来ない鉄壁の守りを持つナダルは今大会の優勝候補の筆頭だ。A・アガシ(アメリカ)曰く、「ナダルは、ビラスやT・ムスター(オーストリア)といった名クレーコート・プレーヤー(全員左利き)と同じで、左利き特有の強烈なサイドスピンがフォアのストロークにかかってるんだ。僕ら右利きの選手が打つ球はサイドスピンなんて全くかかってなくて単に縦回転がかかってるだけ。これがどう試合に影響するかというと、たとえば僕がフェデラーのバックハンドにスピンをかけて攻めたとしても、簡単にスライスでクロスコートに返球されるだけだが、ナダルの強烈な縦回転のかかったショットの場合、簡単にスライスでさっと交わすことが出来なくなってしまうんだ。とにかくナダルは普通の選手とはかなり違うってことさ。」アガシも絶賛するナダルは、自身のクレー連勝記録をどこまで伸ばすことが出来るのか、昨年に続き大会連覇を達成することが出来るのかなど興味は尽きない。
対抗の一番手、王者フェデラーは、これまでクレーではナダルに全く歯が立たないでいたが、今月行われたイタリア国際では、勝利まで後一歩というところまでナダルを追い詰めた。フェデラーは「ナダルを倒すのに必要なものは全て持っている。彼に勝つためには彼のプレーになれる必要があったが、やっと彼に勝てると思えるところまで来た。」と語り、大会優勝に自信を見せる。もしフェデラーが優勝すれば、それは同時にR・レーバー(オーストラリア)以来となる年間グランドスラムの達成となるだけに、今大会へかける意気込みは相当のものだ。
世界中がフェデラーとナダルの二人だけを優勝候補に上げるなか、世界3位のD・ナルバンディアン(アルゼンチン)と、同7位のT・ロブレド(スペイン)の二人を無視することは出来ない。「僕かナダルが優勝することになるとは思うが、ナルバンディアンとロブレドにも優勝のチャンスはある。」とフェデラーが語るように、ナルバンディアンとロブレドはクレーで圧倒的な強さを見せる。特にロブレドは前哨戦のハンブルグ・マスターズ大会で優勝し勢いに乗っているだけに、危険な存在となるだろう。
またナルバンディアンやロブレドのほかにも、I・リュビチッチ(クロアチア)、A・ロディック(アメリカ)、J・ブレーク(アメリカ)、L・ヒューイット(オーストラリア)らは、フェデラーやナダルを脅かすだけの力を持っているだけに波乱が起きる可能性は十分ある。今年はどんなドラマが待っているのか注目は尽きない。
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