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5度目の優勝に向け順当に勝ち進むヒンギス |
画像提供:Getty/AFLO |
(日本、東京)
東京体育館で行われている東レ・パンパシフィック・オープンの3日目、女子シングルス2回戦が行われ、M・ヒンギス(スイス)、M・シャラポワ(ロシア)、E・リホフツェーワ(ロシア)らが勝ち、3回戦進出を決めた。ヒンギスは、今大会第3シード、世界ランキング21位のN・デシー(フランス)に第1セットを奪われる苦しい戦いとなったが逆転で勝利を収めた。
ヒンギス対デシーの一戦は、手に汗握る激戦となった。序盤、サービスのリズムがつかめず自らのサービスゲームで苦しい展開を強いられるヒンギスは、デシーの強打の前に4-6と第1セットを落としてしまう。しかし、第2セットに入ると、徐々にサービスが安定しはじめ、デシーから試合の主導権を奪っていく。ストレートで勝負を決めたいデシーは、必死で食い下がるが、結局ヒンギスがそのまま逃げ切り第2セットを7-5で奪い返す。迎えたファイナルセット、緊張の糸が切れたのかデシーに反撃する力は残っておらず、ヒンギスがデシーを前後左右に振り回し一気に6-2でセットを奪って試合を決めた。
「やっとトップ20の選手を破ることが出来たって感じね。第2セット中盤までは、彼女(デシー)の攻撃が厳しく、かつ、私が少しナーバスになっていたこともあって、長いラリーでなかなか上手くポイントを挙げられないでいたの。ただ、試合が進むにつれて、ベースラインからの打ち合いでポイントを挙げれるようになってからは、良い感じで試合を支配できたと思うわ。」と、勝利したヒンギスはゲームを振り返っていた。また、「フルセットの試合を乗り越えることが出来て嬉しいわ。身体的な状態の良さはこれで証明出来たわね。あとは、これからのラウンドに向けてトライあるのみね。」と語り、笑顔で会見ルームを後にした。
その他の試合では、今大会第1シードのシャラポワが、サービス&ボレーに定評のあるL・レイモンド(アメリカ)と対戦した。1回戦を免除されたシャラポワはこの日の試合が今大会最初の試合ということもあり、ゲーム序盤こそやや硬さが見られたものの、要所要所をしっかりおさえ、曲者レイモンドを6-4、6-4のストレートで破り、3回戦進出を決めた。シャラポワの3回戦の相手はS・ストザー(オーストラリア)。ストザーは、今大会第6シードのD・ハンチュコバ(スロバキア)を7-6 (7-5), 6-2のストレートで下しての3回戦進出。
主な試合結果は以下の通り。
M・シャラポワ(ロシア) (1) ○-× L・レイモンド(アメリカ), 6-4, 6-4
M・ヒンギス(スイス) ○-× N・デシー(フランス) (3), 4-6, 7-5, 6-2
K・クーカロバ(チェコ共和国) vs. A・ミスキナ(ロシア) (4), 6-4, 6-4
S・ストザー(オーストラリア) ○-× D・ハンチュコバ(スロバキア) (6), 7-6 (7-5), 6-2
E・リホフツェーワ(ロシア) (7) ○-× M・バルトリ(フランス), 6-2, 7-5
M・キリレンコ(ロシア) ○-× A・イバノビッチ(セルビア・モンテネグロ) (8), 6-4, 6-4
(2006年2月2日)