テニスの不正を監視することを目的とした機関であるITIA(国際テニス インテグリティ・エージェンシー)は15日、日本の女子テニス選手である世界ランク1306位のテソ・カイリ・デミがテニス・アンチ・ドーピング・プログラム(TADP)違反により10ヵ月の出場停止処分となったと発表した。
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19歳のテソは昨年10月にインドで開催されたITFの大会に出場。その際に提出したサンプルが興奮剤とされる禁止薬物メチルエフェドリンの陽性反応を示した。
その後の調査の結果、テソが咳止めとして服用した日本の市販薬「新ルルAゴールド」に同成分が含まれていたことが判明した。
当該市販薬にはラベルに日本語でメチルエフェドリンと記載されていたが、テソは母国語が英語であり、これを読むことができなかった。
テソは違反を認めたが、ITIAが当初提示した12ヵ月の出場停止処分には異議を唱え審議が行われた。審議の結果、テソの母親が購入前に信頼できる専門家に相談していたことや、陽性反応が出た当時テソは18歳で経験不足であったことが認められ、重大な過失はなかったと判断された。
一方で、テソが市販薬に伴うリスクに関する教育を受けており、試合前に薬を購入していたことを考えると、リスクを軽減することができたことも指摘されている。
これらの結果、テソの処分は当初の12ヵ月から10ヵ月に軽減された。
テソはルールに基づき暫定的な出場停止を選択せず、試合出場を続けたため、出場停止期間は処分が決定した2025年8月7日から2026年6月6日までとなった。
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