テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は26日、女子シングルス1回戦が行われ、世界ランク144位のC・ガルシア(フランス)は同83位のB・ペラ(アメリカ)に4-6, 4-6のストレートで敗れ、初戦敗退となった。残り数大会の出場をもって現役を引退すると表明しているガルシアは試合後の記者会見で「私にとって特別な瞬間。できる限り喜びを味わった」と語った。
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31歳のガルシアが同大会に出場するのは15年連続15度目。最高成績は2017年のベスト8となっている。
元世界ランク4位ガルシアは、シングルスでツアー通算11度のタイトルを獲得。WTA1000では3度の優勝を経験しており、2022年にはツアー最終戦 WTAファイナルズ・フォートワース(アメリカ/フォートワース、ハード)でトロフィーを掲げた。
さらに、ガルシアはダブルスでも活躍。ダブルス世界ランキングのキャリアハイは2位で、ツアー大会で8度の優勝を達成。K・ムラデノビッチ(フランス)とのペアで2016年と2022年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)女子ダブルスを制覇している。
23日にガルシアは自身のXを更新し、残り数大会の出場をもって現役を引退すると発表していた。
1回戦の第1セット、両者サービスキープを続け迎えた第9ゲームでガルシアはブレークを許し先行される。
第2セットに入ると、ガルシアは第1ゲーム・第3ゲームと連続でブレークを奪われる。続く第4ゲームで1つブレークを返したガルシアは、相手のサービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームでブレークポイントを3度握るもこれを活かせず初戦敗退となった。
試合後、会見に登場したガルシアは、自身最後となる全仏オープンについて語った。
「今日は私にとって特別な瞬間。できる限り喜びを味わった」
「ここ数日、今朝ウォーミングアップをしていた時も、本当に色々な瞬間があった。先ほども言ったように、この瞬間を、それに伴うあらゆる感情とともに、熱く生きたいと思った。そして、発表することを選んだとき、それは私にとってこの瞬間を世界と共有する感動的なものだった」
「昨日の午後と今朝、ローラン・ギャロス(全仏オープン)でシングルスに出場すると言ったとき、自分のキャリアの全てが目の前を通り過ぎていくのを感じた。ローラン・ギャロスで優勝することは、私にとって当然の夢でだったが、シングルスでは現実には叶わないことだった。それを悲しみ、乗り越えなければならない」
「これは、私が若い頃に夢見ていたこと。トップにいた頃は、グランドスラムとローラン・ギャロスで優勝することを夢見ていた。しかし、当時の私よりも強い選手は常に存在していた」
さらにキャリアの中での1番の思い出についてガルシアは答えている。
「特にこれといって思い浮かぶことはないが、いくつかある。クリステア(ムラデノビッチ)とここでダブルスで優勝できたことは、私たちにとって素晴らしいことだったし、2度目の優勝は予想外だった。そして、シングルスのキャリアにおいて、シンシナティは私にとって大きな意味を持つ大会だった。その後、マスターズ(最終戦)に出場した。良い面も悪い面もあったが、この大会はテニス選手としても、そして人間としても、私を大きく成長させてくれた。たとえ自分自身に多くの難しい問いを投げかけなければならなかったとしても」
さらに今後のことについてもガルシアは語っている。
「思ったほど状態は良くない。痛みがないわけではないが、前向きに考えている。でも、明日はダブルスに出場し、できるだけ回復してこの大会でベストを尽くすことが私の最優先事項。その後は、ランキングもそれほど高くないので、必ずしも出場したい大会全てに出場できるわけではない。プレーを続けるかどうかは、様子を見て判断するつもり」
ガルシアは今大会のダブルスにD・パリー(フランス)とのペアで出場。1回戦で第16シードの加藤未唯/ A・スーチャディ(インドネシア)ペアと対戦する。
なお、勝利したペラは2回戦で第18シードのD・ベキッチ(クロアチア)と対戦する。ベキッチは1回戦で世界ランク62位のA・ブリンコワを下しての勝ち上がり。
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