男子テニスで世界ランク1位のJ・シナー(イタリア)は23日、25日に開幕する全仏オープン(フランス/パリ、クレー、グランドスラム)の記者会見に登場し「奇跡なんて起きないし、やっぱり時間が必要」とした上で「しっかり準備してるし、ベストな状態に近づけるように努力している」とコメントした。
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23歳で世界ランク1位のシナーが同大会に出場するのは6年連続6度目。最高成績は昨年のベスト4となっている。
シナーは今季、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で優勝し2連覇を達成。しかし2月、昨年3月に禁止薬物クロステボルが検出されたことにより、2月9日から5月4日まで約3ヵ月の出場停止処分が決定した。
そして出場停止処分を終え、母国イタリアで開催された前週のBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)で3ヵ月ぶりに公式戦に復帰したシナーはいきなり準優勝飾り、世界1位としての存在感を示した。
23日に行われた記者会見に登場したシナーは「とにかく戻って来れて嬉しい」と語りつつ、復帰戦となったBNLイタリア国際で得たデータを元に、自身の状態を分析したことを明かした。
「昨年のクレー初戦のデータと比較して、ショットのスピードや回転量などを細かく確認したんだ。そこから改善すべき点がはっきり見えた」
「3ヵ月間試合がなかったから、プレーの感覚が全部抜け落ちていた。でも今は全体像が見えてて、何に取り組むべきかもしっかり分かってる。すごく意味のある時間だったと思う」
「(BNLイタリア国際での)目標は正直、数試合勝てたらいいなくらいだったけど、決勝まで行けたのはかなり大きかった。パリでの自信につながるといいなと思ってるよ」
一方で、グランドスラム特有の5セットマッチに備え、慎重に体の反応を見極めながら戦う構えも示した。
「5セットマッチは、自分の今の状態を知るにはちょうどいいテストになると思う。体がどう反応するか、そこを見ていきたい」
「奇跡なんて起きないし、やっぱり時間が必要。試合は練習とは全然違う。でも、今はしっかり準備してるし、ベストな状態に近づけるように努力しているよ」
BNLイタリア国際では復帰戦とは思えぬ快進撃でクレーコートでの手応えを掴んだシナー。全仏オープン初制覇を目指す今大会には第1シードとして出場し、1回戦で世界ランク72位のA・リンデルクネシュ(フランス)と顔を合わせる。
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