男子テニスのロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATPマスターズ)は28日、シングルス1回戦が行われ、第10シードのS・チチパス(ギリシャ)が世界ランク54位のR・カルバレス バエナ(スペイン)を4-6, 6-3, 6-3の逆転で下し初戦突破を果たすとともに、7年連続7度目の2回戦に駒を進めた。
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両者は4度目の顔合わせで、前回は4月のバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)で対戦しており、チチパスがストレートで勝利している。
1回戦の第1セット、チチパスは第5ゲームをラブゲームでブレークされる。その後は互いにブレークチャンスがないまま進行し、第10ゲームでチチパスは2度のブレークポイントをものにできず、セットを落として先行を許した。
第2セットでは、チチパスが第2ゲームでいきなりブレークに成功。しかし続く第3ゲームでブレークバックを許すも、第4ゲームで再びブレークに成功しリードを奪う。そして第9ゲームをラブゲームでキープし、ファイナルセットへ突入した。
ファイナルセットでは、チチパスが第1ゲームでブレークに成功。その後も流れを掴んで試合を優位に進め、第9ゲームで2度目のマッチポイントをものにし、試合時間1時間59分で勝利を収めた。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにチチパスのコメントを掲載している。
「元気を取り戻すのには時間がかかった。自分がいいプレーをしているのは分かっていた。とにかく気分を立て直す必要があり、良いスタートが切れなかったのは確かだったが、その瞬間はいろんなことが頭に浮かんで、クリアな視点を持ってプレーすることができなかった」
「最終的には自分が求めていたテニスを見つけることができた。その段階にたどり着くのには時間がかかったが、自分のゲームを感じ、ショットがかみ合えば、勝つのに十分だったと感じていた。相手も簡単には譲ってくれなかったが、自分には彼を大きく苦しめる武器があると分かっていたので、終盤にそれを駆使した」
勝利したチチパスは2回戦で世界ランク22位のA・タビロ(チリ)と対戦する。タビロは初戦で同34位のN・ボルジェス(ポルトガル)をフルセットの末に下して勝ち上がってきた。
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