キャリア初の大逆転、次戦ジョコ

テニスのウィンブルドン（イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム）は６日、男子シングルス３回戦が行われ、第１５シードのＨ・ルーネ（デンマーク）が予選勝者で世界ランク２２０位のＱ・アリス（フランス）を1-6, 6-7 (4-7), 6-4, 7-6 (7-4), 6-1の逆転で破り、２年連続２度目のベスト１６進出を果たした。

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世界ランク１５位で２１歳のルーネがウィンブルドンに出場するのは３年連続３度目であり、最高成績は昨年の８強入り。今大会では１回戦で世界ランク３６７位のクォン・スンウ（韓国）、２回戦で同７４位のＴ・セイボスワイルド（ブラジル）を下し３回戦進出を決めた。

この日の第１セット、サービスゲームが安定しないルーネは開始から５ゲーム連取を許す。その後はブレークを返せず先行される。続く第２セットでは互いにブレークを許さずタイブレークに突入。拮抗した展開となるもルーネは３度のミニブレークを許しセットカウント０－２と後がなくなる。

反撃に出るルーネは第３セットで１度のブレークに成功し１セットを返すと第４セット、この日２度目のタイブレークにもつれ込むも3-4の場面から４ポイントを連取しこのセットも獲得。セットカウント２－２に追いつく。

迎えたファイナルセット、ルーネはファーストサービス時に７５パーセント、セカンドサービス時に１００パーセントの確率でポイントを獲得しブレークを許さず。第３ゲームから一気に５ゲームを連取し、２時間５９分の熱戦を制した。

キャリア初となる２セットダウンからの逆転勝利を収めたルーネは試合後のオンコートインタビューで「クレイジーな試合だった。雨で何度も中断した。彼は信じられないプレーをして予選を勝ち抜き３回戦に進出した。彼の功績であり素晴らしいプレーだった」と語った。

「僕にとって、ここに来てみんなの前でプレーできたことは最高のことだった。信じられないほどの応援だったね。本当に助けになった。皆さんからたくさんの応援をもらった。感謝してもしきれないよ」

勝利したルーネは４回戦で第２シードのＮ・ジョコビッチ（セルビア）と対戦する。ジョコビッチは３回戦で世界ランク４７位のＡ・ポピリン（オーストラリア）を4-6, 6-3, 6-4, 7-6 (7-3)の逆転で下しての勝ち上がり。

同日には第４シードのＡ・ズベレフ（ドイツ）、第５シードのＤ・メドベージェフ、第１３シードのＴ・フリッツ（アメリカ）、第１４シードのＢ・シェルトン（アメリカ）らが１６強に駒を進めた。

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