若手台頭 BIG4時代から転換期

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左からシナーとアルカラスとジョコビッチ(2023年)
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男子テニスの6月10日付ATP世界ランキングが更新され、1位が22歳のJ・シナー(イタリア)、2位が21歳のC・アルカラス(スペイン)、3位が37歳のN・ジョコビッチ(セルビア)となった。トップ2が2選手とも22歳以下となるのは2004年以来約20年ぶりとなり、世代交代を印象付けた。

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男子テニス界では長らく「BIG4」と呼ばれるR・フェデラー(スイス)R・ナダル(スペイン)、ジョコビッチ、A・マレー(イギリス)の4選手が圧倒的な強さで世界ランク1位を独占。2004年2月2日から2022年2月27日までの約18年間この4選手以外で世界ランク1位に到達する選手は現れなかった。

その後、2022年2月28日付けの世界ランキングで前年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)を制したD・メドベージェフが当時26歳で世界ランク1位に。同年6月には1位がメドベージェフ、2位が当時25歳のA・ズベレフ(ドイツ)となり世代交代が囁かれた。

同年9月にはフェデラーが引退を発表。マレーは負傷に悩まされていた。

それでもこの年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)と全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)はナダルが、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)はジョコビッチが制し世代交代の声をかき消した。

しかしナダルはその後負傷に苦しみツアーから離脱。同年の全米オープンではさらに若い19歳のアルカラスが優勝を飾り、史上最年少で世界ランク1位となった。

2023年はアルカラスとジョコビッチが熾烈な1位争いを繰り広げるも、四大大会ではアルカラスが1勝、ジョコビッチが3勝をあげ、年間世界ランク1位は当時36歳のジョコビッチが獲得した。

そして2024年、ジョコビッチの支配が続くか注目される中、22歳のシナーが台頭。全豪オープンを制し世界ランク2位となった。

そして今回の全仏オープンではアルカラスが優勝。

今季いまだにタイトル獲得のないジョコビッチは全仏オープンで膝を負傷し手術を受けた。

そしてついに、全仏オープン後の世界ランキングでジョコビッチが1位から陥落し、若きシナーとアルカラスが2004年8月7日のフェデラーとA・ロディック(アメリカ)以来となる、22歳以下で世界ランク1位と2位の座についた。

フェデラーはすでに引退しており、ジョコビッチとナダルとマレーは負傷に苦しんでいる。

今回の全仏オープンと世界ランキングの更新が時代の転換期となるかもしれない。


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(2024年6月10日19時03分)
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